株式会社 日経BP 〒105-8308 東京都港区虎ノ門4丁目3番12号 →GoogleMapでみる <最寄り駅> 東京メトロ日比谷線「神谷町駅」4b出口より徒歩5分 東京メトロ南北線 「六本木一丁目駅」泉ガーデン出口より徒歩7分
2009年5月に裁判員制度が始まる。選挙権を持つ国民ならば、原則すべての人が裁判員になる可能性がある。もちろんこれは企業に勤める人も例外ではない。皆さんの中には「自分が裁判員に選任されたとき、仕事や給料はどうなるのか」が気になる人もいるのではないだろうか? これについて一部企業が「裁判員休暇」という制度を整備し始めている。 まず裁判員制度とは「国民から無作為で選び出した裁判員が、刑事事件の審理に参加する制度」を言う。市民感覚を司法に反映することを目的とする。対象となる裁判は、地裁で行われる刑事裁判のうち、殺人など重大な犯罪を取り扱うもの。これを原則、裁判員6名と裁判官3名の合議体で審理する。合議体は有罪かどうかと、その量刑を決める。 今年4月15日、閣議は「同制度の開始日を2009年5月21日とする」ことを決めた。具体的には、この日以降に被告が起訴された事件が対象となる。したがって、各
自衛隊の前空幕長、田母神俊雄氏の「論文問題」のその後について、触れておかなくてはなるまい。このことを書いた第133回の拙コラムには138本ものコメントが寄せられた。それほど関心の高い話題であったということになる。 私的事情で恐縮だが、パソコンが壊れてネットに接続できない状態が続き、このサイトも見られない日々を過ごした。しばらくぶりで開いてみて、筆者にとっては「記録的コメント数」となったことを知った。ならば、その後の報告をしておかなくてはならない。 審査委員としてこの問題の「当事者」側に立ってしまったことは既にお伝えしたが、得難い体験ではあった。とにかく、取材する側にいたはずが、週刊誌などから追いかけられる「取材される立場」になったのだ。これは実際にやってみなければ味わえないものだった。なるほど、取材される側というのはこういう意識を持つのか、ということがよく分かったのである。 先のコラ
田母神(たもがみ)俊雄・前空幕長が民間企業主催の論文募集に応じ、これが最優秀賞となったことから、一大政治問題に発展した。筆者はこの選考過程に加わった当事者の1人でもあり、あちこちでこの件を書いたり、取材するはずの側が取材される立場になったりと、なんともあわただしい。 重複を承知で、やはりこの「田母神論文」騒ぎに触れておかなくてはなるまい。田母神氏の論文は「日本は侵略国家であったのか」というものであった。このコラムのタイトル「我々の国家はどこに向かっているのか」を考えるためにも、今回の騒動は格好の示唆を与えてくれるように思われる。 そこで、まだこの論文をお読みでない方はぜひ一読されることをお勧めしたい。ここからPDFファイルで見ることができる(アパグループ第一回「真の近現代史観」懸賞論文募集) これによって、田母神氏は空幕長を更迭され、空将の定年退職年齢に達していたため、これが適用され
第107回 食料品値上げ、狂乱物価より心配なこと 経済アナリスト 森永 卓郎氏 2007年11月12日 食料品の値上げ発表が相次いでいる。小麦を原材料とするパンやめん類などは、国際相場の高騰によって政府売り渡し価格が10%引き上げられたことから、次々に値上げが発表された。 原材料の値上げは小麦だけではない。油脂の価格上昇で、食用油、マヨネーズ、カレーのルーが値上げ。糖類の値上がりで菓子類の内容量が減らされている。さらに、乳製品、包装材料の値上がりによって、ありとあらゆる食料品が値上げされたか、近いうちの値上げが予定されている。 食料品以外にも、原油価格の上昇の影響で、ガソリンやプラスチックの価格が軒並み上昇。生活必需品の値上がりもじわじわと進んでいる。さらには、とうもろこしを原料とするバイオ燃料の需要拡大を受けて、家畜飼料の値上げが進み、海外で作付面積の減った大豆価格も上がっている。 こう
第117回 週刊現代が暴いた“安倍スキャンダル”の全容 前回、「安倍首相が入院したら、そのまま出てこない恐れがある」と書いたが、その通りになった。 慶応病院の医者の発表では、3、4日の入院が必要という。しかし、病院側の記者会見でも、その理由がさっぱりわからない。 病名は機能性胃腸障害といっていたが、これは要するに、これといって原因が特定できるような病気は何もないが、「お腹の調子が悪い」ということなのである。 何しろ、内視鏡を入れて胃腸の内部をじっくり検査したが、目に見える異常は何も発見できなかったので、「機能性胃腸障害」というほかない、というのが医者の説明だった。 緊急入院に隠された本当の理由 機能性胃腸障害が起きた原因としては、「肉体疲労」「精神ストレス」「社会的心理的ストレス」といったことがあげられるという。 要するに、ストレスがかかると、すぐにものが食べられなくなったり
「政治とカネ」の報道は魔女狩りと化している 今回は、マスコミが報じる「正義」について話したいと思う。 「政治とカネ」に関する最近の新聞の論調やテレビの報道を見ていると、これはちょっと危うさを感じる。「政治家は身ぎれいでなければいけない」……これは確かに正しい。しかし、マスコミは過剰反応し、国民は、行き過ぎた潔癖症に陥っているのではないだろうか。 ビジネスにはビジネスのルール、政治には政治のルール 僕は作家を生業としている。作家としての活動は「ビジネス」とみなされるので、収入と支出は税理士にチェックしてもらい、税務署に申告をしている。経費がたとえ1円であっても、領収書を貼り付ける。「ビジネス」の場合、これがルールだからだ。 いっぽう政治資金規正法は、5万円未満の支出の場合、領収書を添付する必要はないというルールを定めている。にもかかわらず、5万円未満の支出に対する領収書を要求し、そ
我が国の財政がどういう状態になっているか。国民100人に質問すれば、おそらくそのうちの99人は、借金漬けで破綻状態だと答えるだろう。だが、はたして本当にそうなのか。それに関する興味深い発表が6月25日にあった。 それは財務省が発表した 2006年度末における国の債務残高である。それによると、債務残高は、前年比 0.8%増の 834兆円。これは過去最高の額で、国民一人当たりにすると 653万円になる。 これを受けて新聞各紙は一斉に、「また借金が増えた」と厳しい財政事情を書き立てた。朝日新聞は「『ローン地獄』脱出道遠し」という見出しをつけている。なにしろ債務残高は GDP の 1.6倍。税収の 17年分の借金を抱えている計算になる。確かに先進諸国のなかで、こんな国はほかにない。 しかし、債務残高が大きければ財政事情は苦しくて、小さければ財政は好調だという単純な話ではないこともまた事実である。そ
「新たな原料調達ルートを必死に探している。それでも年度内の生産再開は厳しい状況だ」 7月1日、帝人の子会社である帝人ファイバーの新鋭工場(山口県周南市)が操業停止に追い込まれた。使用済みのペットボトルを化学処理して、再びペットボトルを作るための樹脂にする世界初のリサイクル技術を導入。100億円を投じて、2年前に稼働させたばかりだ。 業者乱立で落札価格が急落 自治体が回収するペットボトルを再生する帝人のようなリサイクル事業者には、再生品の売却益が入るが、原価はバージン原料から作るよりも割高になる。容器包装リサイクル法(容リ法)では、リサイクルを促進するため、再生処理の対価として、ペットボトルやペットボトル入り飲料のメーカー、小売店などが拠出する負担金を原資に、事業者に再商品化委託費を支払う。 ただし、どの事業者も均等に、原料が調達できるというわけではない。容リ法に基づき、経済産業省などが主管
「親学」ってどうよ?お母さん達のホンネ(1) 2007年5月30日 前回、ちょっと触れた「親学」だが、機会を設けていただき、15人の各年代のお母さんに聞いてみた。いつもは数人の方にご協力をお願いするところを、豪勢に(?)数多くの方々に取材となったのは、条件に恵まれたという事情もあるが、いかにも一方的でお節介にも思える「親学」が、年齢層によって違った受けとめ方をしているのではないか──という疑問からである。 正直なところ、ヒントをいただいた方がいる。「押しつけとか、介入とかいうけど、意外と若いお母さんは、マニュアルみたいに思っているかもしれないよ」。そうなると、「女性票が逃げる」ということで、「提言」の正式発表を先送りにしたのが(政治的判断というらしい)、判断ミスだった可能性もある。それは大袈裟としても、実際に、子育て真最中のお母さんと、子育て卒業年代のお母さんでは、「親学」への考え方は違
【略歴】 1957年東京都生まれ。東京大学経済学部卒。日本専売公社、日本経済研究センター(出向)、経済企画庁総合計画局(出向)、三井情報開発総合研究所、三和総合研究所(現:UFJ総合研究所)を経て2007年4月独立。獨協大学経済学部教授。テレビ朝日「スーパーモーニング」コメンテーターのほか、テレビ、雑誌などで活躍。 専門分野はマクロ経済学、計量経済学、労働経済、教育計画。そのほかに金融、恋愛、オタク系グッズなど、多くの分野で論評を展開している。日本人のラテン化が年来の主張。 【ホームページ】 http://www.rivo.mediatti.net/~morinaga/takuro.html (森永卓郎氏のページ) 【主な著作】 『「所得半減」経済学』 徳間書店 2004年12月 『「家計破綻」に負けない経済学』 講談社現代新書 2004年11月 『辞める
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