interviewed by keiichi sokabe photo by tadashi matsugi 「入浴して 入浴して 素敵な夏になりますように」と歌う男、ランタン・パレードとの出会いは1本のデモ・テープだった。 2004年、春。醒め切った世界観の奥座にめらめらと情熱の炎をともしているような音楽に、ぼくはいっぺんに夢中になってしまった。 時代の新しい「ソウル」をつねに探し求めているぼくにとって、彼の紡ぎ出す都市型ニュー・ソウルは、喧噪から逃れてちょっと一服できる最高の喫茶店みたいなもの。 ほの暗く輝くその店の中では、ヒップホップとフォークとポエトリー・リーディングとジャズとハードコア・パンクが流れている。熱い濃いコーヒーを飲もう! そして彼が歌う。「大団円などないよ、君には明日があるんだ」 さらに研ぎすまされたランタン・パレードの最新アルバム。 あくまで華麗に