■ヘルニア、段ボールひと箱のレコード、Theo Parrish(interview&text/ aokinoko) いきなり私事で申し訳ないのだけれど、今まで仕事柄たくさんのDJやアーティストを見てきて、その中でも本当に心が揺さぶられるようなすごい経験って、実は数えるほどしかない。そういう時は決まって、その場所の空気や温度がガラッと音を立てて変わっていくような、まるで魔法にでもかけられたような感覚にとらわれるんだけれど、最近はそういう機会に立ち会うことも滅多に無く過ごしていた。でも、それは突然に起こった。友達に誘われるまま、その噂だけを聞いていた今回のBeatdogsのゲスト、DJ peechboyの音に触れた瞬間に。まるで音が形になって襲ってくるような、肉感的で波のようにウネりまくるグルーヴ感と、懐かしいようなでも全然聞いたことが無いような、不思議な音展開。ガラージの神様とハウスの神
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