ポピュラーミュージックへの理解と敬意、そしてそこから大胆に歩みを外れていこうとする鮮烈な実験精神と、不可分の日本語ポップスへの昇華と手さばきは、自身に蓄積された美意識の真摯な発現であるとともに、演奏家としても鍛錬を重ねてきた岡田ならではの内なる強靭な身体性をも感じさせるものとなっている。 かつて、これほどまでに赤裸々で、同時に、これほどまでに構築美を湛えた音楽があっただろうか。 『ノスタルジア』 Produced By 岡田拓郎 Mastered By Greg Calbi Recording Engineer 岡田拓郎, 葛西敏彦, 吉田ヨウヘイ Mixing Engineer 岡田拓郎, 葛西敏彦 Recorded At Tonofon Studio, guzuri recording house, Elephantom Studio, OKD Sound Studio 1. アルコポ
まずはじめに、筆者は、バンド森は生きているのファースト・アルバム『森は生きている』と、セカンド・アルバム『グッド・ナイト』の制作にA&Rディレクターとして関わった者であるということをお伝えしておかなければなるまい。今、彼らとの制作の日々を振り返るに、その出会いや日常のやりとり、そしてレコーディングやライブの現場での出来事など、まだたった3~4年前のことであるというのがにわかに信じがたく思われる。この感覚はまるで、「遠い昔のようだ」と述懐されたり、若しくは「あの時あんなことがあったな」といったような単線的な時間の捉え方とはまるで別種の、入り組んだ時空概念が絡み合ったような様相であると言ったほうが正しい気がする。今、去来する様々な出来事は、たしかに仔細にわたりヴィヴィドな感覚を湛えているのだが、なぜだか、三原色の色感を欠いた、穏やかでいつつも鮮やかなコントラストを持ったモノトーンかセピアの映像
Mitski ミツキ 日本生まれ、ニューヨーク在住のミツキ・ミヤワキのソロ・プロジェクト。現在の活動の拠点であるニューヨークに渡る前にはコンゴ民主共和国、マレーシア、中国、トルコ等様々な国を行き来する環境のなか育つ。そんな中でも70年代の日本のポップ・ミュージックを好んできた彼女はニューヨークのパーチェス校で音楽を学びながら『Lush』(2012)、『Retired from Sad, New Career in Business』(2013)をセルフ・リリース。シンガー・ソングライターとしての才能を驚異的なペースで発揮し、大学卒業後には3作目となる『Bury Me At Makeout Creek』をリリース。PitchforkやNME、Rolling Stone等主要音楽メディアから多くの賞賛を浴びた。そしてこの度<Dead Oceans>と契約、2016年に『ピューバティー2』をリリ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く