タグ

ブックマーク / pepecastor.blogspot.com (5)

  • カストール爺の生活と意見

    "Le Roman de Jim" 『ジム物語』 2024年フランス映画 監督:アルノー&ジャン=マリー・ラリウー 主演:カリム・ルクルー、レティシア・ドッシュ、ベルトラン・ブラン、サラ・ジロドー 音楽:ベルトラン・ブラン フランス公開:2024年8月14日 ラリウー兄弟の9目の長編映画。爺ブログでは2013年のスリラー映画『愛は完全犯罪(L'Amour est un crime parfait)』(爺採点★★★★★)と2021年のミュージカル映画『トラララ(Tralala)』を紹介しているので、未読の方参照してみてください。この2でもそうなのだが、ラリウー兄弟に特徴的なのは舞台/背景が山であること。山が大いにものを言う映画。この新作『ジム物語』の舞台はフランス東部ジュラ山脈である。山は美しい。 原作は2021年発表のピエリック・バイイの同名小説『ジム物語 Le Roman de Ji

    kiku72
    kiku72 2023/05/27
  • Nico ta mère (追悼アリ・ブーローニュ)

    2023年5月20日、パリ15区の自宅アパルトマンでアリ・ブーローニュ(名クリスチアン・アーロン・ブーローニュ、出生時の名はクリスチアン・アーロン・ペフゲン)が死体(かなり腐敗が進んでいて死後数日後と想定される)で発見された。60歳だった。 発見者はその伴侶とおぼしき女性(58歳)で、地方への旅行から戻って来てこの状態だったので警察に通報した、と。ただ、アリは既に健康を害していて、最近にジョルジュ・ポンピドゥー病院に緊急収容されたこともあり、半身不随状態で車椅子で生活していたようで、ひとりで自宅にこもれる状態ではなかったとされ、この女性を「危険状態にある人間への補助義務を怠った(non-assistance à personne en danger = フランスでは刑法の規定にある犯罪)」嫌疑で逮捕して事情聴取している。 母親はドイツ人のトップマヌカン、女優、ヴェルヴェット・アンダーグラ

    Nico ta mère (追悼アリ・ブーローニュ)
    kiku72
    kiku72 2023/05/27
  • フランス・ギャルとは誰であったか

    おととし刊行されたフランス・ギャル評伝『フランス・ギャル:ある果敢なスターの運命』(グレゴワール・コラール&アラン・モレル著)が5月に文庫化されたので、さっそく買って読んでいます。原題の"LE DESTIN D'UNE STAR COURAGE"という部分は、ベルトルト・ブレヒト作の"MERE COURAGE"(日では"肝っ玉母さん"と訳される場合が多いようです)に因っていて、「肝っ玉スター」とでも言えるわけですが、90年代以降、夫や娘の死などさまざまな不幸や災難に翻弄されながら、それに打ち勝ってきた女性の姿を指してのことです。 著者の二人のうちアラン・モレルはジャーナリスト/評論家ですが、グレゴワール・コラールはフランス・ギャルとミッシェル・ベルジェの"アタッシェ・ド・プレス"だった人です。つまり、広報宣伝担当というポジションでギャル/ベルジェのもとで働いていたわけで、言わば内部の人

    フランス・ギャルとは誰であったか
    kiku72
    kiku72 2018/01/07
    “フランス・ギャル評伝『フランス・ギャル:ある果敢なスターの運命』(グレゴワール・コラール&アラン・モレル著”レビュー
  • 俺はこの日、フランス人になった(マジッド・シェルフィ)

    2015年11月16日(月)のリベラシオン紙に、トゥールーズのロックバンド、ゼブダのリーダー、マジッド・シェルフィが一文を投稿しました。11月13日のテロ事件の衝撃で、マジッドは自分の立ち位置がはっきりしてしまったことを吐露します。この血の大殺戮は、自分にとって血の洗礼であった、と。 当ブログに親しくない人たちのために説明しますと、ゼブダは1985年から活動しているトゥールーズのバンドで、マジッド、ムスターファ(ムース)、ハキムというアルジェリア(カビリア)移民2世(国籍はフランス)の3人をフロントメンとして、シングルチャート1位曲もあるメジャーシーンの有名バンドです。トゥールーズの草の根市民運動とも深く連携していて、政治的・社会的なメッセージを多く含んだ歌が多く、明確に左派系の行動派です。郊外問題、移民出身者差別の問題などに言及する歌詞が多く、Beur(ブール=アラブ系移民2世)のオピニ

    俺はこの日、フランス人になった(マジッド・シェルフィ)
    kiku72
    kiku72 2015/11/19
    “マジッド・シェルフィ(ゼブダ)”
  • 今朝私はレピュブリック広場に来ました。

    今朝私はレピュブリック広場に来ました。 非常事態宣言が発令され、集会は禁止だ、厳戒態勢中だ、と言われながらも集まってくる市民たちはたくさんいました。 なぜここに来たのかはそれぞれのさまざまな思いがあったからでしょうが、ここに来れば多くの思いがなにか同じところに繋がっているような気がしてきます。幻想と言う人もいますでしょうね。さっきまで知らなかった人たちが話し合います。手短かに悲しみや怒りを表す人たちもいれば、長々と議論する人たちもいます。やはり無言でいてはいけない。誰かに言わなければいけない。同じ思いならばそれを確認しなければいけない。同じ抗議や同じ怒りや同じ悲しみを共有したい。そういう時にこの市民たちはレピュブリック広場やバスチーユ広場にやってきます。自然発生的に。デモの発地や終点だったりするところでもあります。古来デモクラシーとは広場で議論することから始まったと言われます。世界でそうい

    今朝私はレピュブリック広場に来ました。
    kiku72
    kiku72 2015/11/18
    “2015年11月15日 カストール爺こと、向風三郎こと、對馬敏彦”
  • 1