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ブックマーク / seidoku.shueisha.co.jp (4)

  • 杉有田芳生『誰も書かなかった統一教会』(集英社新書)を青木 理さんが読む

    元首相が白昼銃撃され死亡する衝撃的事件の動機となった旧統一教会を、最も長く深く取材してきた第一人者が書の著者、有田芳生(よしふ)氏であることに異論はないだろう。その有田氏と私はかつて、旧統一教会をめぐってまったく別の角度からの取材で一瞬交差した。私が通信社の記者として警視庁公安部を担当していた1994年末。「公安部が統一教会を調べている」。そんな情報を私は摑んだ。 詳しい事情は省くが、当時は公安部が宗教団体を調べるのは異例だった。いったいなぜ。さらに深く取材しようとした矢先の翌95年1月に阪神・淡路大震災が発生し、3月には地下鉄サリン事件が起きて警視庁を筆頭とする全国警察がオウム真理教への総力捜査に着手し、世の関心は警察による“オウム殲滅(せんめつ)戦”一色に染まった。 狂騒がひと段落した時期、私は公安部幹部に尋ねた。「統一教会捜査はどうなったのか」。幹部は即答した。「あれはやめた」。「

    杉有田芳生『誰も書かなかった統一教会』(集英社新書)を青木 理さんが読む
    kiku72
    kiku72 2024/05/20
    “[本を読む] 政治とカルトの蜜月への無関心。 その空白を埋める貴重なドキュメント”
  • 【開高健ノンフィクション賞受賞作】青島顕『MOCT 「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人』<選評>加藤陽子・姜尚中・藤沢周・堀川惠子・森達也

    [発表] 第二一回 開高健ノンフィクション賞 受賞作発表 正賞=記念品 副賞=三〇〇万円 主催=株式会社集英社 公益財団法人一ツ橋綜合財団 【受賞作】 『МОСТ(モスト) 「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日人』 青島 顕(けん) 【選考委員】 加藤陽子/姜尚中/藤沢 周/堀川惠子/森 達也 (五十音順・敬称略) 【選考経過】 第二一回開高健ノンフィクション賞は、一三四編の応募作品のなかから慎重に検討し、左記の通り最終候補作を選び、七月八日、選考委員五氏によって審議されました。その結果、上記の作品が受賞作と決まりました。 【最終候補作品】 『ラスト・フタバ・イン・サイタマ』 日野行介 『ライチョウ、翔んだ。』 近藤幸夫 『虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督』 村瀬秀信 『МОСТ 「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日人』 青島 顕 『ウクライナの「戦場」を歩く』 伊藤めぐみ ロシアがウクラ

    【開高健ノンフィクション賞受賞作】青島顕『MOCT 「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人』<選評>加藤陽子・姜尚中・藤沢周・堀川惠子・森達也
    kiku72
    kiku72 2023/11/19
    “受賞作】青島顕『MOCT 「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人』 <選評>加藤陽子・姜尚中・藤沢周・堀川惠子・森達也”
  • 片岡大右『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える』(集英社新書)を石田月美さんが読む 人の複雑さを守り信じる強さを

    片岡大右『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える』(集英社新書) を石田月美さんが読む 人の複雑さを守り信じる強さを 「当のこと」はどこにあるのだろう。溢れかえる情報の中で、私たちは囚われることなく「当のこと」に辿り着けるのだろうか。いつだって言葉は足りず、イメージの偽装は横行する。物事を単純化してはいけない、という単純なスローガンは日々受け取るのにその実例は驚くほど少ない。 2021年夏、小山田圭吾の「いじめ」問題に関する不当な誤情報の拡散――インフォデミックが起きた。書はその大規模な炎上を検証することを通し、単純化された情報による暴力から私たちの複雑な生の営みを取り戻すことに成功した稀有(けう)な一冊だ。著者が言葉を尽くして、実際に小山田がやったことを見定め、時代の文脈を理解し、匿名掲示板発の偏向的・歪曲的な正義が全国紙の正義となるまで

    片岡大右『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える』(集英社新書)を石田月美さんが読む 人の複雑さを守り信じる強さを
    kiku72
    kiku72 2023/02/20
  • 『未完の敗戦』山崎雅弘さんに聞く「過去の誤った道を再び歩まないために――」

    『日会議 戦前回帰への情念』『「天皇機関説」事件』『歴史戦と思想戦――歴史問題の読み解き方』(いずれも集英社新書)と、日の立憲主義を脅かすさまざまな動きを精緻に読み解いてきた山崎雅弘さん。新刊の『未完の敗戦』(集英社新書)は、今般の東京五輪の開催を巡る論説などを通じて、いまだに根強く残る「大日帝国時代の精神文化」の有り様を分析しています。なぜそのような精神文化が残存しているかといえば、「先の戦争における『敗戦』が、七七年後の今に至るまで、きちんとした形で総括されず、『完結』していないからではないか」と問いかけています。 折しも、ロシアによるウクライナ侵攻が世界中の注目を集めている現在、書に描かれた「大日帝国型の精神」は、日特殊のものではなく、ロシアのプーチン政権にも大いに共通するところがあることがアクチュアルに迫ってきます。 聞き手・構成=増子信一 大日帝国時代の国体思想と共

    『未完の敗戦』山崎雅弘さんに聞く「過去の誤った道を再び歩まないために――」
    kiku72
    kiku72 2022/05/31
    “未完の敗戦』山崎雅弘さんに聞く「過去の誤った道を再び歩まないために――」”
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