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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/hosakanobuto (6)

  • 「撲滅から溶解へ」 今日的な「いじめの光景」について考える

    滋賀県大津市の中学生の「いじめ自殺」をめぐって、大きく学校や教育委員会が揺れている。今週は、滋賀県警の異例の強制捜査が入ったことから、「いじめ自殺」という究極の絶望状態に追い詰められていく中学生の現在に多くの人が関心を寄せている。かつて、私は「明星」「セブンティーン」という10代の中高生の読者に対して、いじめの現在を伝え、またいじめからの脱出を共に考えてきた。これは、約20年前に、数々のいじめ事件の取材や、中高生からの生の声を聞きながら、つくってきた私の見解だ。ツイッターで何回かつぶやいたことを、もう少し連結してまとめて伝えることにしたい。 1986年2月、東京中野富士見中学2年生の鹿川裕文君が「生き地獄」を訴え生命を絶った。彼こそ「葬式ごっこ」の被害者だった。鹿川君が亡くなる直前に「いじめ」に関する私のを購入していたこともあり、私は当時、中高生が読んでいる雑誌で「絶対に死ぬな」と呼びか

    kiku72
    kiku72 2012/07/19
    保坂さんは80年代からいじめ対策を真剣に考えてきた人だけどこのエントリの「子ども自身の関係の再構築」ってのはピンと来ないな。転校させるなりいじめた方を停学させるなりして、同じところにいさせないのが大事
  • 全国の児童養護施設の緊急実態調査を望みたい

    全国で「タイガーマスク旋風」が拡大している。児童養護施設に届けられるのはランドセルだけではなくて、玩具・文房具や現金・商品券などにも広がった。一昨日、「『タイガーマスク』を児童養護施設改善のチャンスへ」という記事を書いたら、多くの人からの反響をいただいた。何はともあれ、児童養護施設の実態に関心が集まったことをチャンスにして、なかなか進まなかった施設・制度の改善に結びつけていくべきというのが私の考えだ。 2000年に超党派の議員立法で制定した児童虐待防止法は、各党の国会議員がそれぞれ力を出し合って議論し、協力してつくりあげた法律だ。「3年ごとに見直し」という条項があり、私自身も「2003年」「2006年」と同法の見直しに関わってきた。その議論の時に10年越しで話題になってきたのが、親から分離されて子どもたちが育つ児童養護施設の施設面の改善、そして18歳(高校卒業時)に施設を出なければならない

    kiku72
    kiku72 2011/01/13
    これは児童養護施設の児童だけの問題じゃないよねえ>「敷金・礼金」などのまとまったお金が準備出来ないので、「住み込み」「寮完備」を条件に仕事を探していくことが大変な作業となる。
  • 八ッ場ダム、とめどなく溢れる思考停止報道

    前原国土交通大臣が八ッ場ダムの視察に向かった。 これと前後して洪水のように溢れるテレビ報道は、どれもステレオタイプな表層をなでるばかりのもので、「ここまで造ったのにもったいない」「住民の怒りはおさまらない」などと繰り返している。私たちが10年にわたってこのダムの問題点と向き合ってきたのは、「造ること自体がもったいない」「住民の意志は踏みにじる」旧建設省河川局以来の国の姿勢そのものだった。 政権交代によって危機に陥った国土交通省のダム官僚たちが煽っているデマを何の精査もせずに垂れ流しているテレビ番組を見ていると「思考停止社会」も極まっていると感じる。まず代表的なデマは「工事の7割はすんでいて、あと3割の予算を投入すればダムが出来る」というもの。これは4600億円の予算をすでに7割使用したということに過ぎなくて、工事の進捗率とは何の関係もない。嘘だと思ったら、国土交通省河川局に聞いてみるといい

    kiku72
    kiku72 2009/09/24
    ダム大ムダ
  • ホワイトカラー・エグゼンプション 残業手当ゼロの恐怖

    今年1年にわたって「格差社会」のことを考えてきた。例えば、国民年金では暮らせない、生活保護世帯の受給額の半額以下だという声が「年金問題」で溢れていた。誰がどう考えたって、国民年金支給額の引き上げが政策課題だろう。しかし、「小泉・竹中」構造改革病にかかると、まったく逆の結論を出してくれる。「生活保護世帯支給額を国民年金並に削減せよ」という逆転の発想だ。正規雇用と非正規雇用の賃金格差がそんなにひどいなら、正社員の給料が高すぎるのだ。収入のいいサラリーマンには、時間あたりの残業手当を支給することなしに雇用が出来るように制度改革したい。これか残業代ゼロのホワイトカラー・エグゼンプション(適用除外)だ。 厚生労働大臣の諮問機関である労働政策審議会分科会は27日、労働時間規制を撤廃するホワイトカラー・エグゼンプション(適用除外)導入を労働側委員の反対を押し切って決定した。厚労省は年収8百万-9百万円程

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    kiku72 2006/12/31
  • ワーキングプアを生む日野自動車「偽装出向」調査(2)

    社民党・議員団が調査に乗り出す 日野自動車のトラック工場のラインは、轟音を立てて1時間でトラックを生成していく巨獣の胎内に似ていた。ラインに乗って流れているシャーシ(車体)は、一台一台長さも形状も違う。数千種類のオーダーに基づいて、異なるトラックを滞りなく生産するシステムとなっていると工場長から説明を受けた。従って、1台目のシャーシに取り付ける部品を、何分か前に荷台に積んでいくという作業がある。この荷台がラインと共に脇に寄り添って、取付作業となる。 荷台に部品を載せるのは人間だから、ミスで載せ忘れもある。すると、大急ぎで部品を抱えた人が走ってラインに向かう。ここでは、ラインの流れが人間を支配していて、トイレに行くことすら、プログラム化されている。「トイレに行く」と伝えてラインを離れるまでに、大急ぎで交替要員が走ってくる。そして、ラインは影響を受けないという仕掛けだ。 作業は全身労働である。

    ワーキングプアを生む日野自動車「偽装出向」調査(2)
  • 外国人実習生の「現代版・女工哀史」を緊急調査

    岐阜駅を降りると小雪が舞っていて、寒い晩だった。岐阜市内の縫製工場で働く中国人実習生の置かれた労働環境が劣悪だと聞いて、昨日の午後、新幹線に飛び乗って、調査のために行ってきた。 駅から車で20分、とっぷりと闇に包まれた住宅街の中に、縫製工場の寮があった。寮というので大きな建物を予想していたが、相当にくたびれたボロボロの平屋の一軒家だった。 ドアを開くと、20代半ばから、30代半ばの実習生の女性たち6人が笑顔で迎えてくれた。まず、驚いたのは部屋には火の気がないことだ。彼女たちは、重ね着をしたり、ジャンバーを着たりしているが、昨年までの暖冬と今年の寒さは勝手が違う。 寒さをしのぐために、ゴム製の湯たんぽに湯を入れて抱いていたり、ペットポトルにお湯を入れて暖をとっている。手製の餃子をつくって出してくれたが、熱々の餃子が話している間に冷えていくのが早い。 部屋を見せてもらうと、2段ベットが6畳間に

    kiku72
    kiku72 2005/12/28
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