text by Miyapon/in the middle 「パンクとヒッピーは水と油」 パンクもヒッピーもその起源は遠い昔の話で、圧倒的なマイノリティになってしまった現代においてはピンと来ない感覚かもしれませんが、かつては同じサブカルチャーの枠の中においても、その間柄は非常に相性の悪いものの代名詞のようなイメージがありました。 決まり切った社会のレールに乗れない、または乗る気もない。精神の自由と解放が最重要、とにかく気持ちよくなりたい、はたらきたくない、反戦平等、などなど根源的な欲望や目指しているところは非常に似通った人たちのカルチャーなのですが、なぜウマが合わないのか。 一つの原因としては、物事への態度やコミュニケーションの取り方の違い、つまり超ざっくり言うとヒッピーが「愛と平和」であるのに対して、パンクが「怒りと破壊」であるからで、お互いに「お前ら気に食わねーよ」ということになりがち