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ブックマーク / note.com/kadooka (6)

  • 「神戸、辞めてどうなるのか。」私篇➁|角岡伸彦/フリーライター

    先日、毎日新聞東京社の藤原章生記者から、大阪に行くので会えないかという連絡があった。当ブログの22年2月の「神戸、辞めてどうなるのか。 私篇①」で触れたが、藤原さんと私は、88年に神戸新聞の入社試験を受けた   ”  同期 ” である。 彼は毎日新聞にも合格し、そちらに入社した。私よりふたつ年上で、大学を卒業後、住友金属鉱山でエンジニアとして勤めていたが一念発起し、27歳で記者に転身した。南ア、メキシコ、イタリアなどで海外特派員を長らくつとめ、今は日に帰ってきているようだ。88年以降は、お会いしていない。いい機会である。 広々とした芝生が広がる大阪市内のカフェで、36年ぶりに再会した。ともに還暦を超えたが、藤原さんの容貌は、あまり変わっていない。定年を過ぎたが、再雇用で契約記者を続けているという。早くリタイアしたい私とは大違いである。 初めて会った頃の話になった。彼の場合、ブロック・地

    「神戸、辞めてどうなるのか。」私篇➁|角岡伸彦/フリーライター
    kiku72
    kiku72 2024/07/01
  • 第7回角岡伸彦ノンフィクション賞 発表&選評|角岡伸彦/フリーライター

    取材と執筆は、短い時間で仕上げられれば、それにこしたことはない。だが、短時間でこなしたものが、いい作品であるとは限らない。もっと時間をかければ、深みのあるルポになっていたのになあ。そう思わせるものが少なくない。 『芝浦屠場千夜一夜』(山脇史子、青月社、2023年)は、ケタはずれに時間をかけた1冊である。ライターの著者は、ペンをナイフに持ち替え、1991年から長期間にわたり、牛や豚を解体する東京・品川にある芝浦屠場とじょうで働いた。 <最初は一週間だけのつもりだった。それが、七年間にもなったのは、芝浦が類まれな、抜け出せないほどの魅力があったからだ> そう記しているが、7日間と7年間では大違いだ。長期間の体験がになるまで、4半世紀も待たなければならなかった。職業差別や部落問題がつきまとう屠場を活字にするには、それだけハードルが高かったのである。 「そんな昔のことを今書いて出すことに意味があ

    第7回角岡伸彦ノンフィクション賞 発表&選評|角岡伸彦/フリーライター
    kiku72
    kiku72 2024/04/03
    “芝浦屠場千夜一夜』(山脇史子、青月社、2023年)は、ケタはずれに時間をかけた1冊”
  • 映画『私のはなし 部落のはなし』 公開2ヵ月後のはなし|角岡伸彦/フリーライター

    兵庫県神戸市内にある元町映画館で、7月23日から部落問題をテーマにしたドキュメンタリー作品『私のはなし 部落のはなし』(満若勇咲監督=写真左)の公開が始まった(8月5日まで)。初日の上映後に、舞台上で満若監督と対談した。実は公開直前にも対談したことがあり、制作の意図などは以下を参照いただきたい。 https://www.jinken.ne.jp/flat_now/buraku/2022/07/22/1813.html 公開後の対談は今回が初めてで、観客やメディアの反応などを中心に聞いた。 満若 監督の満若です。日は暑い中、3時間半の映画を観ていただき、ありがとうございます。短い時間ですが、ゲストの角岡さんとのトークをお楽しみいただければと思います。 角岡 フリーライターの角岡です。今日はファッションの街・神戸に来るので、気合いを入れてきました。(会場笑い) 満若 気合い入ってますね (笑

    映画『私のはなし 部落のはなし』 公開2ヵ月後のはなし|角岡伸彦/フリーライター
    kiku72
    kiku72 2022/07/31
    “ 公開後の対談は今回が初めてで、観客やメディアの反応などを中心に聞いた。”
  • 水平社バトンのゆくえ|角岡伸彦/フリーライター

    1922年3月3日に結成された被差別部落民の運動団体・全国水平社が、このたび100周年を迎えた。さまざまなメディアで紹介されたので、視聴された方もおられたことだろう。 部落で生まれ育ち、この問題をテーマにして書いている私も、創立100年を機に新聞のインタビューを受けたり、テレビ番組に出演したりした。まるで”水平社藝人”ではないか。水平社創立に関してメディアは手離しで礼賛し、その片棒を担いでいるのが他ならぬ私なのだが、実は複雑な心境だ。 部落差別は、時間が経てば自然になくなるわけではない。当事者自らが立ち上がり、声を上げない限りなくならない。そう決心し、組織を設立した意義は大いにある。 ただ、部落解放運動は、なくなったはずのエタ・非人という存在を忌避しながら、それを認めたうえで差別に反対するという矛盾をはらんでいた。差別に反対すればするほど、部落民の存在は薄まるどころか、明確になっていった。

    水平社バトンのゆくえ|角岡伸彦/フリーライター
    kiku72
    kiku72 2022/03/16
    “水平社創立に関してメディアは手離しで礼賛し、その片棒を担いでいるのが他ならぬ私なのだが、実は複雑な心境だ。”
  • 「神戸、辞めてどうなるのか。」私篇①|角岡伸彦/フリーライター

    ブログを再開しました。 7年余り続けていたブログを終了して、1年余りがたつ。50歳で始めたから、タイトルは『五十の手習い』。気が付けば、もう58歳。還暦が迫っているではないか。五十とか、手習いとか、言っている場合ではない。 すぐに再開するつもりが生来の怠け者ゆえ、ずるずると時が過ぎ、季節がひとめぐりした。ゆるゆるの生活も、もう飽きた。そろそろ錨を上げて、出航(出稿)することにしよう。フリーライターの平々凡々な日常(?)をつづりたい。 善は急げ!? 人生も半ばを過ぎると、ああなりたい、こうしたいと夢見ることよりも、ああだったな、こうすべきだったなと振り返ることのほうが多い。後ろ向きに歩いているような気がしないでもない。 私が社会人になったのは20代の半ば。兵庫県の地方紙記者としてスタートしたのだが、5年弱いただけで、30歳で退社した。その後、私と同じように地方紙を辞めた元記者を取材して書いた

    「神戸、辞めてどうなるのか。」私篇①|角岡伸彦/フリーライター
    kiku72
    kiku72 2022/02/11
  • 「神戸、辞めてどうなるのか。」 誰に何を伝えるか(1)|角岡伸彦/フリーライター

    地方紙を中途退社した記者たちを追った「神戸、辞めてどうなるのか。」の第1回。「誰に何を伝えるか」全4回。

    「神戸、辞めてどうなるのか。」 誰に何を伝えるか(1)|角岡伸彦/フリーライター
    kiku72
    kiku72 2021/12/09
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