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ブックマーク / note.com/moi_iommoi_iom (5)

  • 【映画】リコリス・ピザ Licorice Pizza/ポール・トーマス・アンダーソン|marr

    ※7/13追記 多くの人がそうだと思うのだけど観終わった後、結局リコリスピザってなんなんだ?と不思議に思った。リコリスといえば日ではあまり馴染みが無い材で、多分ハリボのタイヤグミやサルミアッキ辺りがなんとなく知られていて日人の口には合わないことでも有名だと思う。 リコリス味のピザ?丸くて黒いもの…頭の中で繰り返していくうちにレコードだ!と気がついた。ユリーカ!な気分だったもののパンフレットにしっかり書かれていた…。そもそもタイトルの由来になったのはリコリスピザというチェーンのレコードショップがかつてあり、そこから映画のタイトルが取られたという事のようだ。舞台が映画のキーにもなっているオイルショックが起きた1973年という事もあり、70年代初頭のポップミュージックが映画全編で扱われている。予告でメインに扱われていたデヴィッド・ボウイのLife on Marsもそのひとつ。 個人的にPT

    【映画】リコリス・ピザ Licorice Pizza/ポール・トーマス・アンダーソン|marr
    kiku72
    kiku72 2022/07/04
  • 【本】掃除婦のための手引き書/ルシア・ベルリン|marr

    おそらく多くの人がミニマリズム文学との近似を感じていると思う。翻訳者の岸佐知子さんのあとがきにもレイモンド・カーヴァーらの名前が挙げられている。岸さんも書いている様に、カーヴァーらの作品とはどこか根底にあるものが異なる。省く事で余韻を持たせるミニマリズム文学に読後感はたしかに似ている。しかし、記憶を辿っていったらいきなり途切れるような終わり方は、省くというよりも物語の道筋がそこまでしかなかったかの様に道は閉ざされる。時に鮮やかな色合いをもつ景色と共に、またはアルコール依存の酔いの先にある冷めた感覚が、あるいは子供時代の戦中前後の炭鉱町での記憶、それぞれが生々しく血筋が通った物語の末に、中空のなかにふわりと置き去りにされる。 これでもかと立て続けに綴られるさまざまな物語は、実体験とフィクションの狭間に湧き起こり時にユーモラスで、悲劇や、苦痛、ロマンスが配列で存在している。ひとりの人間がこ

    【本】掃除婦のための手引き書/ルシア・ベルリン|marr
    kiku72
    kiku72 2022/06/02
    “ビル・エヴァンスとスコット・ラファロのライブを観たという、ジャズファンにとっては悶絶するような話がさらっと書かれていて、驚くばかり。”
  • 【本】長距離漫画家の孤独/エイドリアン・トミネ|marr

    かつてアメリカンオルタナティブコミックが一部で流行った時からもう20年近く経つ。ダニエル・クロウズのゴーストワールドがブームの発端だったと思うのだけれど、それ以外にもジム・ウードリング、クリス・ウェア、アーチャー・プレウィット(シー・アンド・ケイク)、そしてエイドリアン・トミネらのコミックが翻訳されて立て続けに出版されていた。その中でも一番心を惹かれたのがトミネの作品で、アメコミ=ヒーローものというイメージから程遠い物語である事と、何よりレイモンド・カーヴァーの様な世界を描いたコミックがある事が大きな驚きだった。そもそもトミネを知ったのは、2001年にプレスポップが発行したフリーペーパーに載っていた短編のひとつで、その話が収録された「スリープウォーク」の邦訳が出たのが2003年と、出版まで少し開きがある。 beamsが出版していたIn the cityの表紙や、ニューヨーカー誌の表紙など頻

    【本】長距離漫画家の孤独/エイドリアン・トミネ|marr
    kiku72
    kiku72 2022/06/01
    “かつてアメリカンオルタナティブコミックが一部で流行った時からもう20年近く経つ。ダニエル・クロウズのゴーストワールドがブームの発端だったと思うのだけれど”
  • エレクトロニカは何を夢みたのか?①/イントロダクション及びエレクトロニカ概況|marr

    ※有料に設定していますが全文読めます。 エレクトロニカとは何だったのか? 未来の音を夢みたこのジャンルは定義が曖昧で掴みどころがなく、最盛期の頃もかなり混沌としていた。 90年代末から2000年代前半をピークにインディペンデントシーンを席巻したこのジャンルは、現在でも使用されるジャンル名ではあるものの、当時から定義が曖昧で世代や音楽体験によってイメージするサウンドは異なる。特に海外で認知されているエレクトロニカというジャンル名が示している範囲は、エレクトロニックミュージック全般を示している事も少なくない。いわゆるエレクトロニカの特徴であるグリッチサウンド指すとき多くはIDMと括られるが、これもオーセンティックなエレクトロニカの括りよりも指し示す範囲の幅がいくらか広い。このようにエレクトロニカとして紹介される音楽の多くは、2000年前後のシーンで起こっていた事とは少しかけ離れてしまっている。

    エレクトロニカは何を夢みたのか?①/イントロダクション及びエレクトロニカ概況|marr
    kiku72
    kiku72 2021/05/24
  • 海外文化に触れるということ/Rock Magazineとミニコミ「英国音楽」とあのころの話|marr

    1978-1983と1986-1991 ふたつの時代今月同じタイミングで羽田明子さんによるZine「Rock Magazine Akiko Hada Edition 1978-1983」と、小出亜佐子さんの「ミニコミ「英国音楽」とあのころの話 1986-1991」の2冊が出版された。 かつて商業誌だった「Rock Magazine」の羽田さんが関わった部分の記事をまとめたものがZineとして出版され、Zineだった「英国音楽」がDUブックスから一冊のに纏まって出版されているのがなんとも面白い。 「Rock Magazine」は1978-1983とあるようにポストパンクの時代真っ只中のイギリスで直に触れた記事やインタビューがまとめられている。最初のロンドンパンクから、ポストパンクにシーンが変わっていくのを肌で感じながら、ジョイ・ディヴィジョン、2Tone、モノクローム・セット、ワイアー、ス

    海外文化に触れるということ/Rock Magazineとミニコミ「英国音楽」とあのころの話|marr
    kiku72
    kiku72 2019/11/21
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