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ブックマーク / unicoco.co (6)

  • ゆにここアドベント企画「愛と生活」/高島鈴

    もう年の瀬ですね。気圧も厳しくなって参りましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。 ゆにここでは年の終わりを記念して、スタッフによるアドベント企画をゆるっと開始いたします。毎週ひとつずつ、合計4のエッセイが公開される予定です。 今回はテーマとして、「愛」を設定しました。愛といっても、人と人とのそればかりが愛ではありません。人と場所、人ともの、あるいはもっと漠然とした何かと何かの間にある大きな概念について、スタッフそれぞれの視点で語っています。 どうぞお部屋を暖かくして、軽い気分でお楽しみいただけたら幸いです。ハッピーホリデー! 愛のゆにここアドベント 第1回 「理想郷について考える」/杉田ぱん(1) 第2回 「楽園でイヤホンを失くす」/とりいめぐみ 第3回 「愛と生活」/高島鈴 第4回 杉田ぱん(2) 私はさまざまな形で複数の人を愛していて、そのうちの一人が私の同居人、金子由里奈だ。私

    ゆにここアドベント企画「愛と生活」/高島鈴
    kiku72
    kiku72 2021/12/24
  • 仮想世界のレインボーフラッグ――ゲーム空間は“私たち”に開かれるのか?(近藤銀河)

    『Watch Dogs2』(2016,UBI)よりカストロ地区のスクリーンショット(撮影:近藤銀河) コロナが蔓延する状況下で迎えたプライドマンスに、ゲームの仮想世界の中にレインボーフラッグを探しに行ったアーティスト/ライターの近藤銀河さんによる記事です。 ※この記事にはゲーム『サイバーパンク2077』『Tell Me Why』に関する内容が含まれます。 2016年に発売されたゲーム『Watch Dogs2』を起動すると、モニタの中にきれいなCGで再現されたカリフォルニアが広がっていく。このゲームの主人公はハクティビストでこのゲームの目的はハッキングで企業に喧嘩を売ることだけど、私はもっぱら街をうろつくのに専念している。 主人公たちが根城にしているアジトから少し足を伸ばし、いくつかの交差点を渡るとカストロ通りに行き当たる。サンフランシスコのクィアコミュニティの中心地であるこの一帯はゲーム

    仮想世界のレインボーフラッグ――ゲーム空間は“私たち”に開かれるのか?(近藤銀河)
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    kiku72 2021/06/29
  • 【ゆにここエッセイ】溶解して飯を食らう(呉樹直己)

    料理をテーマにお届けしている四月の「ユニコーンはここにいる」エッセイ特集、第二回の書き手はライターの呉樹直己さんです。 長らく自分の事に気を遣う方法がわからなかったという呉樹さんが、他者との共同生活を通じて「」の意味を捉え直した経験について書き起こします。 書いた人:呉樹直己 20代のADHD。おおむねマジョリティ、ときどきマイノリティ。よりよい生存を目指して試行錯誤している道中。 Twitter:@GJOshpink 昔から、見えないものは意識からも消える症状に悩まされていた。どういうことかというと、持ち物を引き出しの中などにしまい込んで視界から消すと、記憶からも消去されて存在を忘れてしまうのである。なのでわたしは、持ち物はできるだけ目に見える形で収納するようにしている。すなわち、服はすべてハンガーに吊り収納する。コスメは透明のアクリルケースに並べる。書類を入れるクリアファイルには付

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    kiku72 2021/05/01
  • 【ゆにここエッセイ】私作る人、私食べる人(そんゆか)

    料理」をテーマにお届けしている、今月のゆにここエッセイ特集。初回は「都市農夫」として自ら畑を耕しているライター・そんゆかさんにご寄稿いただきました。 自分がべるものを、自分で選び、自分で作る。そんさんの生活者としての意識に耳を傾けながら、一緒にという生活実践について考えてみませんか。 母が昔、家族が出払う日には「一人の日はご飯を適当にできるからいい」と言っていた。 毎日家族の事を作る人には共感できるセリフなのかもしれない。 私と母は親子だけれど、全く違う人生を歩んでいる。 私にとって一番幸せなことは、自分のために丹精込めておいしいものを作りべること。 前にTwitterで、家庭料理に縁遠いことを嘆く独身男性に対し、「自分で作ればいいのに」と言ったところ、「独身者が自分で自分に作るものは家庭料理とは言えない」と返されたことがある。 私は日々自分が作りべているものまで価値が低いもの

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    kiku72 2021/04/28
  • 【ゆにここエッセイ】鬱病大学院生、川で揚げパンを食う(高島鈴)

    春のゆにここお散歩エッセイ企画。第三回は、と引っ越しについての文章をお送りします。春に調子を崩す人もそうでない人も、どうぞ無理せずお過ごしください。 書いた人:高島鈴 ライター、アナーカ・フェミニスト。寄稿した書籍『ヒップホップ・アナムネーシス』(山下壮起・二木信編著、新教出版社)が発売中。 1 「やべー、春だ」 思うより先に、そう口を突いて出た。火がついたら一瞬で燃え広がりそうな、からからに乾いた砂色の枯れ草が、あたり一面に広がっている。地図には川と書いてあったけれど、実際に歩いてみるとほとんど水はなかった。空が広い。湿気のないつんとした空気に、日差しばかり暖かい。川(という名の窪み)のすぐ脇では、子どもたちが野球の練習をしている。監督なのかそうでないのか不明瞭な老人が、小さな人の投球を眺めており、その傍にはしっぽの丸まった柴犬が大人しく座っていた。目に入る風景、目に入る人、何もかも初

    【ゆにここエッセイ】鬱病大学院生、川で揚げパンを食う(高島鈴)
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    kiku72 2021/04/03
  • 【ゆにここお散歩エッセイ】散歩道のはぬけちゃん(芋ポテト)

    「ユニコーンはここにいる」お散歩特集の第一回は、お笑いコンビ「SAW&LAW」で芸人としても活躍するレズビアンの芋ポテトさんにご寄稿いただきました。無類のネコ好きである芋ポテトさんと散歩道で出会った地域ネコたちの、ちょっと複雑な距離感についてのエッセイです。 晴れている日に散歩するときは必ず新聞の集配所のところを通って行く。こういう日はだいたい「はぬけちゃん」がいるから。はぬけちゃんは右の前歯がない。けんかして折れたのか、虫歯で抜けたのか、はたまた石にでもかぶりついたのか、ぜんぜんわからない。とにかく歯がぬけているのではぬけちゃんと呼んでいる。 引っ越したばかりで不動産屋さんに教えてもらった一番近くの大きいホームセンターに行くとき、初めてはぬけちゃんに声をかけられた。声、といってもはぬけちゃんはネコなのでまさしく「声」であって、言葉をかけられたわけではない。石垣に登っていたはぬけちゃんは「

    【ゆにここお散歩エッセイ】散歩道のはぬけちゃん(芋ポテト)
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    kiku72 2021/03/31
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