グループの5つ目の事業として、野菜工場を建設し、生産事業に進出した、株式会社スプレッドの稲田社長。その強いリーダーシップからは想像できないほど、温和な性格と穏やかな口調で話す。 株式会社スプレッド 「ベジタス」 http://www.vege-tus.com/ 京都から国内初の野菜ブランドをつくる 宮崎: まず最初に、稲田社長が野菜工場を始めるきっかけを、お聞きしてもよろしいですか? 稲田社長: 私が生鮮食料品の業界に入った時期が、今から20年前。主に流通の仕事でした。 工場から出荷される製品と違い、野菜というものは、非常にアンバランスな商品です。どうアンバランスかと言うと、天候不順によって、消費者に必要な野菜が届かなかったり、一方で、豊作になると野菜を廃棄しなくてはならなくなるなど、需要と供給のバランスが安定していない。こういった要件の中で相場を形成して、流通していますから、生