【法施(1)】 あるテレビ番組で、ピアニストの兒玉桃さんが、 音楽家ドビュッシーを評して 「何百回弾いても新しい発見がある作曲家」 と絶賛していたのが、心に残りました。 私は残念ながらクラシックの素養がないので ドビュッシーのすごさはよくわからないのですが、 兒玉さんの「何百回弾いても新しい発見がある」といわれる気持ちには共感できます。 人より飽きっぽいタイプであることを自覚している私は 同じ本を何度も読んだり、同じ話を何度も聞いたりするのが苦痛ですし、 何かをじっくり読んだり、観たりするのも苦手です。 ところがそんな私も 「なぜ生きる」「歎異鈔をひらく」「親鸞聖人の花びら」など 生涯の師と仰ぐ高森顕徹先生のご著書は 襟を正して何度でも読み返しています。 そしてその都度、 「わかっていなかった」「何を読んでいたんだろう」 と知らされることがあります。 先日仏教講座に来られた方に私が 親鸞聖