北朝鮮から来たと見られる木造船が一時停泊した北海道松前町沖の無人島では、先月17日の時点で黒い船が目撃されていたことが地元の漁業者への取材でわかりました。島では食事をしたような痕跡なども見つかっていることから、警察や海上保安本部は、乗組員らが上陸後にしばらく滞在していた可能性があると見て、詳しい状況を調べています。 そのおよそ10日前の先月17日の朝、島の港で黒い船が目撃されていたことが地元の漁業者への取材で新たにわかりました。これまでの町の現地調査などでは、上陸した乗組員らが無人島にあった漁具を使って魚を捕ったり、食事をしたりしたような痕跡も見つかっているということです。 このため、警察や海上保安本部は、乗組員らが上陸後、しばらく島に滞在していた可能性があると見て、当時の詳しい状況を調べています。また、無人島の小屋が荒らされ、一部の乗組員が「家電製品や小型バイクを持ち出した」と話している