先日、ワタミの2015年4~9月期決算の記事を書いた。そこでは詳しく触れなかったが、ワタミの宅食事業が抱える問題について、再考したい。 ワタミの宅食事業の歴史は、2008年に食材宅食サービスの会社を買収したことから始まった。2012年にブランドを刷新して、高齢者を顧客ターゲットにしたサービス「ワタミの宅食」を展開し始めた。 まごころさんが支えるワタミの宅食 サービスの肝は配達するスタッフで、通称「まごころさん」だ。まごころさんとは、顧客一人ずつに付く担当者で、定期的に顧客の自宅などに訪問して弁当を届ける。まごころさんは、オレンジのエプロンを着けていて、弁当を入れるオレンジの箱が付いた自転車などで移動しているので、結構目立つ。筆者も近所で何回もまごころさんと遭遇している。 ワタミによれば、同じまごころさんが定期的に届けることで、顧客に安心感を与えたり、高齢者の見守りにもつながったりしていると