生産性(1人当たり経常利益)の全体平均は、単純平均ベースで185万円(対象158社)で堅調に推移している。前回(対象162社)の平均は190万円だったが、この数値は不正取引で今年2月に上場廃止となったアイ・エックス・アイの2519万円という“異常値”を含んだものだ。これを除けば前回の全体平均は176万円だった。つまりITサービス業界全体の生産性は、前回より5.1%増加したことになる。 ただしランキング結果をよく見ると、生産性を大きく上げた企業とそうでない企業とに二極化が進んでいることが分かる。金融業界を中心としたシステム需要の高まりで、“盛夏”を謳歌しているのはシステムインテグレータである。 特にシステム構築プロジェクトのプライムを握ることのできる大手や準大手クラスのSIerの躍進が目立つ。一方、IT商材の中間流通を担うディストリビュータや販社系は生産性を落としている。 ディストリビュータ