世界的に拡大する格差の問題を解消するための手段としてユニバーサル・ベーシック・インカムに関する議論が盛り上がっています。僕も2020年に上梓した拙著「ビジネスの未来」において日本におけるユニバーサル・ベーシック・インカムぼ導入に向けてポジティブな議論を展開しました。しかし、この議論については根深い反対が存在することもまた確かです。 根っこにあるのは能力主義、つまり「地位や所得などの報いは能力や努力に応じて与えられるべきだ」という考え方です。これは評者自身も実際に経験したことですが、ある講演会において「自分は高額の報酬のために必死に努力している。そうやって稼いだお金を、努力もしないで無為に過ごしている人に対して与えろ、という貴方の主張はどう考えても正当化できない」という反論をいただいたことがあります。 この、一聴すればそれなりに真っ当に思える主張、全世界の分断を推し進める巨大なエンジンとなっ
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