タグ

ブックマーク / movie.maeda-y.com (10)

  • 超映画批評『ティンカー・ベル』100点(100点満点中)

    『ティンカー・ベル』100点(100点満点中) Tinker Bell 2008年12月23日(火・祝)より、ロードショー 2008年/アメリカ/カラー/79分/配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ 監督:ブラッドリー・レイモンド、キャラクター創造:J・M・バリー 、脚:ジェフリー・M・ハワード 声の出演:メイ・ホイットマン、ルーシー・リュー、アンジェリカ・ヒューストン、アメリカ・フェレーラ もっとも有名な妖精、ティンカーベルが4部作に 08年冬のディズニーはアニメーション二立てだが、先行する『WALL・E/ウォーリー』こそが大命なのは誰の目にも明らか。こちら『ティンカー・ベル』は、アメリカでも小規模にひっそりと公開されたきり。彼らは四部作の壮大なプロジェクトにすると意気込んでいるが、この調子では2以降はビデオのみ、なんてことにもなりかねない。 ネバーランドにある妖精の谷に、元気

    kimchi
    kimchi 2008/12/23
  • 超映画批評『シッコ』96点(100点満点中)

    『シッコ』96点(100点満点中) Sicko 2007年8月25日、シネマGAGA!他全国ロードショー 2007年/アメリカ映画/123分/提供・共同配給・ギャガ・コミュニケーションズ×博報堂DYメディアパートナーズpowered by ヒューマックスシネマ 今度は世の中を変えられるか? マイケル・ムーア監督の最新ドキュメンタリー「シッコ」は、期待を上回る物凄い映画であった。 左翼活動家兼ドキュメンタリー作家として社会問題を追い続ける彼の今回のテーマは「アメリカの健康保険制度」。先進国の中で最悪といわれる、悪名高いかの国の制度について、まずはなぜひどいのか、実例を示すところから映画は始まる。 成熟した国民皆保険制度の恩恵を受けている日人としては、到底信じられないような悲劇が何例も示され、「うわさには聞いていたがここまでひどいのか……」とショックを受ける。 しかもそうした悲劇は低所得層に

  • 超映画批評『トランスフォーマー』80点(100点満点中)

    トランスフォーマー』80点(100点満点中) Transformers: The Movie 2007年8月4日(土)全国一斉ロードショー 2007年/2時間25分/翻訳:松崎広幸/配給:UIP映画 父子で楽しめるカッコイイ軍隊&戦闘スペクタクル映像展 『トランスフォーマー』のような、超ド派手ノーテンキ超大作を見に行くということは、年に何度か遊園地に行って頭をリフレッシュするのと目的は同じだ。一見、大人がいくような場所(映画)には見えないかもしれないが、こういうものは現代人にとって定期的に必要なビタミン剤のようなもの。ただ、それを作るのは予想以上に難しいもので、良く効くビタミン剤は意外と少ない。 火星方面からやってきた謎の物体が、世界各地で人類を脅かそうとしていた。中東のカタールでは軍事ヘリが突然二足歩行ロボットに変形、米軍基地を壊滅に追いやった。一方、気弱な男子高校生サム(シャイア・ラ

    kimchi
    kimchi 2007/08/03
    高評価
  • 超映画批評『俺は、君のためにこそ死ににいく』40点(100点満点中)

    『俺は、君のためにこそ死ににいく』40点(100点満点中) 2007年5月12日、全国東映系にてロードショー 2006年/日/配給:東映 保守おじさん特有の痛さが出まくり しばしば人が語るとおり石原慎太郎の業は作家であり、弟である大スター裕次郎の主演映画の脚などを中心に、古くから映画作りにもかかわっている。しかし若い人にとって彼の名はまず東京都知事であり、過激なタカ派政治家とのイメージが先行しているに違いない。だから今回、彼が脚と製作総指揮を担当したこの特攻隊映画に対し、意外かつ新鮮な思いを抱いているのではないかと私は推測する。 大東亜戦争の末期、追い詰められた日軍はついに特攻作戦を敢行する。鹿児島県の知覧には、各地から集まった若き隊員が最後の日々をすごす陸軍特攻基地があった。そこで堂を経営し、特攻の母と慕われた鳥濱トメ(岸惠子)は、無力ながらも彼らを暖かく見守り、献身的に世

  • 超映画批評『パッチギ!』点数…時価

    『パッチギ!』点数…時価(100点満点中) 「朝鮮人には謝罪して、友達になっていただく」でいいのか? 毒舌映画評がトレードマークの井筒和幸監督(「ゲロッパ!」ほか)による最新作。松山猛の著作『少年Mのイムジン河』をベースにした青春群像劇。ちなみに著者の松山猛氏は、作の中で重要なモチーフとなるハングルの楽曲「イムジン河」(日でザ・フォーク・クルセダーズがカバーした)の訳詞を手がけた作詞家だ。 舞台は1968年、京都。主人公の高校生(塩谷瞬)は、小競り合いの絶えない隣の朝鮮学校へ親善サッカー試合の申し込みにいくことに。そして、そこで見かけた美しい少女(沢尻エリカ)と、彼女の演奏していた曲「イムジン河」に一目ぼれする。ギターを練習して少しでも少女に近づこうと思うが、彼女は朝鮮学校の番長の妹だった。 朝鮮学校と主人公の高校は生徒同士の争いが絶えない。根っこには国籍・在日差別があるから、その対立

  • 超映画批評『パッチギ! LOVE&PEACE』60点(100点満点中)

    『パッチギ! LOVE&PEACE』60点(100点満点中) 2007年5月19日、シネカノン有楽町、渋谷アミューズCQNほか全国ロードショー公開 2007年/日/127分/配給:シネカノン 反日ではない、これは反在日映画だ 井筒和幸監督といえば、かつては青春エンタテイメントの名手とのイメージが強かった。その後、紆余曲折を経て毒舌評論家としてお茶の間で人気となったのはご存知のとおり。しかし、拉致問題で北朝鮮を擁護するような発言をするなど、最近では朝鮮半島寄りの左翼映画人としても知られている。 その印象を強める原因ともなった前作『パッチギ!』(04年)では、在日少女と日人青年のロミオとジュリエット的恋愛を描き、好評を得た。タイトルは朝鮮のことばで頭突きの意味。その言葉どおり迫力ある喧嘩シーンが見所のパワフルな青春ムービーだったが、その主人公一家の6年後を描く続編がこれだ。 ときは1974

  • 超映画批評『明日、君がいない』97点(100点満点中)

    『明日、君がいない』97点(100点満点中) 2:37 2007年4月21日、渋谷アミューズCQNにてロードショー 2006年/オーストラリア/99min./配給:シネカノン ほかのどんな巨匠にも作れない映画を目指した点が立派だ この職業をやっていると、毎日各社から膨大な数の試写状が届く。ためしに今手元にあるのを数えてみたら40枚以上あった。非常に残念だが、物理的な時間不足によりそのすべてを見ることは出来ない。やむなくスケジュールに合う中から、何か気になる作品を選ぶことになる。 私が『明日、君がいない』の試写会に行こうと思い立った最大の理由は、この映画の監督ムラーリ・K・タルリは、なんとこの映画を19歳のときに作り始めたという一点にあった。しかも、カンヌ国際映画祭で好評だったという。アカデミー賞よりカンヌの評価に共感する事が多い私としては、どうしてもこの作品を見ておきたかった。 舞台は現代

    kimchi
    kimchi 2007/04/29
  • 超映画批評『あなたを忘れない』55点(100点満点中)←今週のダメダメ

    『あなたを忘れない』55点(100点満点中) 26Years Diary 2007年1月27日より松竹東急系にて 2006年/日韓国/130分/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 日人の被害者、関根さんの不在ぶりに泣けた 2001年、JR新大久保駅のホームに転落した人を助けるべく、韓国人留学生と日人のカメラマンが線路におり、そのままやってきた電車にひかれ亡くなったという痛ましい事件があった。作はその映画化。日韓合作で、両国の変わらぬ友情を願う気持ちを込めて製作されたという。 李秀賢=イ・スヒョン(イ・テソン)は、日のバンドが好きな好青年。彼は母国韓国で兵役を終えた後、日に留学した。やがて、音楽界を目指して道端で歌い続ける日人少女(マーキー)と知り合い、付き合いはじめるが、理不尽なまでに韓国人を嫌う彼女の父(竹中直人)をはじめとする日韓の差別の壁に苦労することにな

    kimchi
    kimchi 2007/01/29
  • 超映画批評『東京大学物語』65点(100点満点中)

    『東京大学物語』65点(100点満点中) 原作者でなければ絶対できない凄まじい実写映画漫画『東京大学物語』といえば、江川達也の代表作にして、コミック史上に残るトンデモ最終回が大評判(大不評?!)の問題作。リアルタイムで週刊スピリッツを読んでいた私のような人間にとっては、あのすさまじい終盤の展開は、ある種のトラウマである。 もともと江川達也は、変化球好きというか、反骨精神たくましい漫画家で、毒のない『ドラえもん』へのアンチテーゼとして『まじかる★タルるートくん』という子供向け(?)漫画を描いたと言われるくらいの人物。その彼が渾身の力で送り出した漫画『東京大学物語』は、それはそれは凄い作品であった。萌えの原点だの、究極のエロ漫画だの、色々といわれているが、確かにそれは真実であろう。 その『東京大学物語』が、ついに実写映画となった。しかも、監督は江川達也人。そして製作はアダルトビデオ界の雄

    kimchi
    kimchi 2006/02/21
  • 超映画批評『まいっちんぐマチコ!ビギンズ』20点(100点満点中)

    『まいっちんぐマチコ!ビギンズ』20点(100点満点中) 最新~往年のアイドル競演 伝説的なエッチアニメで知られるえびはら武司原作のギャグ・マンガの主人公「マチコ先生」の誕生秘話を描いたオリジナルストーリーの実写映画化。主演はグラビアアイドルの磯山さやか。 舞台は伝統ある進学校の“こりゃま学園”。ここでは女教頭・江戸川橋(八木小織)が、徹底した管理主義をしいていた。男女交際はすべて許可制、進学の妨げとなる体育会系クラブはほぼ廃止されてしまっていた。唯一残ったのは、必殺技稲パンチをもつ雷子(佐野夏芽)率いるボクシング部のみ。そんなある日、教育実習生としてマチコ(磯山さやか)がやってくる。彼女は学園の状況を嘆き、雷子とともに江戸川橋に対抗していくのだが……。 まいっちんぐマチコ先生といえば、30代くらいの方には懐かしいちょっぴりエッチなアニメ番組。今回はそのヒロインマチコ先生が、どうして生ま

    kimchi
    kimchi 2005/09/13
  • 1