かつて東海道の起点だった東京の「日本橋」は、今年4月に架橋100周年を迎える。その節目を前に、ドイツの大手清掃機器メーカー、アルフレッド・ケルヒャーの日本法人が、地元の保存会と共同で石材などの洗浄プロジェクトに乗り出した。 日本ではあまり知られていないケルヒャーとはどんな会社なのか。 1935年に創立した同社は、現在世界190カ国以上で製品を販売している。業務用、家庭用の掃除機や高圧洗浄機、スチームクリーナーなど2000種類もの製品を展開する。株式は非上場で家族的な経営が信条だ。同社の資料によれば、2010年の売上高は前年比17.3%増の15億2600万ユーロ。世界的に景気が後退した2009年には前年比で7.7%売上高を落としていたものの、それをカバーする成長ぶりを示している。 同社は、ドイツのシュツットガルト駅の建物を皮切りに、世界各国で名所旧跡の洗浄を手掛けてきた。米ニューヨークの自由