ブックマーク / philo1985.hatenablog.com (16)

  • わたしがあなたを赦すということ   ーヨハネによる福音書を手がかりに - イデアの昼と夜

    赦しについて考えはじめるにあたって、もう一度、Sさんの問いを掲げておきます。 「他の人にたいして赦されえないほどに重い罪を犯したとして、その罪が赦されるとはどのようなことだろうか?罪が赦されるということは、そもそもありうるのか?」 Sさんの場合には、お互いを赦しあえないことが問題でしたが、そのことは、この世界で起こる数多くの争いについても言うことができるように思います。調停することの不可能な衝突が起こるときには、その当事者の双方に過ちがあることがほとんどです。まずは、お互いの犯した過失について赦しあうことについて、とくに、わたしがあなたを赦すことについて考えてみましょう。 大切な相手とのあいだに争いが起こり、それまで築きあげてきた関係を壊しかねないほどの亀裂が入ってしまうことは、人生のうちには必ず何度も起こることだと思います。そのさいに、相手のことをどうしても赦すことができないのは、「一体

    わたしがあなたを赦すということ   ーヨハネによる福音書を手がかりに - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/10/18
    仏教でいえば執着を手放そうって事になるんでしょうけど、いずれにしろ難しいですよね。心理学まで話を広げないといけなくなるしw
  • この世のアイドルのかたわらで、考えつづけながら   ー猫についての考察のおわりに - イデアの昼と夜

    私たちは、について考えてみるために、レヴィ=ストロースとジャック・デリダの思考を追ってきました。じつは、最初は彼らの思考を総括することでシリーズを終わらせようと考えていたのですが、今回の記事のトピックについて夜中につらつらと考えているうちに、それとは少し違った問いがむくむくと湧きあがってきてしまいました。 哲学は予定調和ではなく、あくまでも真理をめざすものなので、もともとの予定とは違ってしまうとはいえ、こうなるともう、新しく生まれてきた問いのほうも考えずにはいられません。これまで考えてきたこととも少なからず重なりますが、シリーズの最後となる今回は、その問いを提起しておくことにしたいと思います。それは、「がこの世のアイドルなのはなぜなのか」という問いです。 は、この世のアイドルです!とくに、この国におけるニャンニャンちゃんたちの人気ぶりは、世界的に見てもすさまじいものがあります。あのジ

    この世のアイドルのかたわらで、考えつづけながら   ー猫についての考察のおわりに - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/10/15
    猫たちかわいいw猫あつめの記事おもしろかったです
  • 人間が裸で生活する世界?   ー動物的な生について考える - イデアの昼と夜

    引きつづき、浴室で裸をに見られたエピソードについてのデリダの思考を追ってみることにしましょう。デリダは裸の姿を見られることの恥ずかしさについて、次のように言います。 「何が恥ずかしいのか、そして誰の前で恥ずかしいのか?獣のように裸なのが恥ずかしいのである。」 言うまでもなく、ほかの人の前では服を着るのが人間です。全裸で街のなかを歩き回ることは、たんに法律で禁じられているだけではなく、人間の質に反している。私たちが生きているアジアでは裸へのまなざしがとても大らかなので、たとえ全裸の人を見たとしても「まぁ、素っ裸ね!うふふふ」くらいで済まされることもあるかもしれませんますが、ヨーロッパではそうもいきません。 衣服を着るのが人間であり、全裸なのは動物である。ここでは、二分法の思考がとても厳しく働いているということに注意しておきましょう。たとえば、私たちは小島よしおさんのような人を見てもあまり

    人間が裸で生活する世界?   ー動物的な生について考える - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/10/12
    デリダさんめっちゃ面白いなwこれ人間の幸福論にもつながる気がするんだけど、例えば人類みんな裸だったら恥ずかしいなんて思わないし、みんな貧乏だったら貧乏だなんて思わないんだよね。狩猟採取で生活してた頃は
  • 猫と裸のジャック・デリダ   ー『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』を読む - イデアの昼と夜

    について考えるきっかけとして、レヴィ=ストロースにつづいて、もう一人のフランス人に登場してもらうことにしましょう。近年惜しくも亡くなった、哲学者のジャック・デリダの講演集『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』(鵜飼哲訳、筑摩書房、2014年)から、飼いとのあいだに起こったある出来事についてデリダが語っている部分を取りあげてみたいと思います。 ジャック・デリダは、哲学を学んでいる人のあいだではとても有名な哲学者ですが、一般にはそれほど知られていないかもしれません。彼の哲学は、脱構築というキーワードによってよく知られています。脱構築とは、ごく簡単にいうと、有名な哲学や文学のテキストの中に入りこんで、その中の言葉づかいに細心にこだわりつつ、自由自在にさまざまな箇所を横断しながら考えるという技法です。哲学史やヨーロッパ文化について、かなりの知識を持っていないと読むのがきついので、マニアックな

    猫と裸のジャック・デリダ   ー『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』を読む - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/10/11
    哲学者って普通の人がどうでもいいと思うような事を気が狂うくらい徹底的に考えるよなあ。そういう狂気さに憧れるけど僕はそうなれないのかと思うと辛い。
  • レヴィ=ストロース、猫について語る   ー『悲しき熱帯』と仏教の真理 - イデアの昼と夜

    二回にわたってについての記事を書いたので、せっかくですし、もう少しニャンニャンワールドを探索してみることにしたいと思います。今回の記事で取り扱いたいのは、20世紀のフランスを代表する人類学者、クロード・レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』の最終部分です。 レヴィ=ストロースは、構造人類学を立ちあげたことによって、20世紀後半の現代思想をリードした構造主義という潮流を担ったことでも有名です。けれども、1955年に出版されたこのは、純粋に学術的なものではなく、ブラジルでのフィールドワークの体験をもとにした紀行文です。ボロロ族やナンビクワラ族といった、それまで「未開人」と呼ばれてきた人びとのもとでの生活を語った『悲しき熱帯』は、その内容もさることながら、著者自身の思想や文体も合わせて、フランスにおいてきわめて大きな評判を引き起こしました。 今回の探求の目的は、この著作のすべての側面に焦点を当て

    レヴィ=ストロース、猫について語る   ー『悲しき熱帯』と仏教の真理 - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/10/08
    仏教についてもっと知りたいw仏教についての本を読めば読むほどよくわからなくなっていくんですよ…
  • もう一匹の猫、ウィル   ーダークサイドとトマス・ホッブズの教え - イデアの昼と夜

    ところで、わが家にはもう一匹のがいます。年季の入った13才のオスで、ウィルといいます。ただ、彼の性格にはとても難しいところがあるので、なかなか扱いにくいところがあるのですが……。今日の記事では、このウィルについて紹介したいと思います。 ウィルは、山形県の県道沿いにダンボール箱で放置されていた捨てでした。親戚の女の子が小学校からの帰宅中に拾ってきたのですが、案の定、家のなかでは「そんなもの飼えません!」という大騒動が持ちあがり、紆余曲折を経て、わが家にやってくることが決定しました。 当初は予防注射や新幹線代などでたくさんのお金がかかったので、「五万」という、人にとってはまことに屈辱的な名前がついていたのですが、山形から運ばれてきてわが家に到着した時点で、すぐに改名することが決定します。彼には、ロビン・ウィリアムズとマット・デイモン、ベン・アフレックが出演する映画『グッド・ウィル・ハン

    もう一匹の猫、ウィル   ーダークサイドとトマス・ホッブズの教え - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/10/07
    五万と自前のライトセーバーでめっちゃ笑ったw
  • 豪傑君の恐すぎる演説   ー『三酔人経綸問答』の闇 - イデアの昼と夜

    『三酔人経綸問答』において、人類の理想を語る洋学紳士君に引きつづいて演説の二番手を務めるのは、豪傑君です。彼のロジックは、洋学紳士君に勝るとも劣らない極論に到達することになります……。これから、彼の言うところに耳を傾けてみましょう。 まず、豪傑君は、洋学紳士君の理性にもとづく平和主義を一笑に付してしまいます。国際政治のリアルを見てみるがいい。ヨーロッパの国はこぞって軍備を増し、他国を侵略しつづけているではないか。人間が悪で、国がくだらないことをしているのは、どうにもならない現実なのだ。そう語ったうえで、豪傑君は次のように言い放ちます。 「こんなときに、ちまちまと自由、平等などという理想を唱え、人類はみな兄弟という情にかられてしゃべり散らすなど、浮世ばなれもはなはなだしい。」 豪傑君は、現代を生きる私たちの誰もが口にしないことを言います。すべての人間にはそれぞれの楽しみがあるとするなら、国に

    豪傑君の恐すぎる演説   ー『三酔人経綸問答』の闇 - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/10/02
    理屈よりも勢いがあって希望を与えてくれる方についていっちゃうからなあ。集団心理は怖い。
  • 自由のスピリット!   ー洋学紳士君、大いに語る - イデアの昼と夜

    南海先生、洋学紳士君、豪傑君の三人によって、ざっくばらんな政治談義が交わされる『三酔人経綸問答』ですが、一番手として演説を繰りひろげるのは、理性の申し子とでもいうべき洋学紳士君です。今回の記事では、彼のいうところに耳を傾けてみることにしましょう。 中江兆民は、こののなかでパレーシアをきわめて大胆に行使しています。たとえば、洋学紳士君が、すべての人が税金を払うだけで満足して、そのあと国のことを考えなければどうなるかを語っている箇所を見てみることにしましょう。国民たちは平和な暮らしにすべてを忘れ、ただ自分の生活の楽しさと利益だけを考えるようになり、頭脳の働きは衰えてゆく。次第に、体もべたご飯を放りこむだけの袋になってしまい、最後には、 「国全体がただくねくねにょろにょろする肉の塊になってしまうほかはないのです。」 原文では、「唯蠕々然蠢蠢々たる凝滑の一肉塊と為らんのみ」となっていますが、い

    自由のスピリット!   ー洋学紳士君、大いに語る - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/09/30
    自由を求める一方で選択肢の多さが生きづらい僕はどうしたらよいでしょうか...
  • 書評:國分功一郎『近代政治哲学 ー自然・主権・行政』について - イデアの昼と夜

    読書の秋なので、最近読んだのことを取りあげてみることにします。今年の4月に出た、國分功一郎さんの『近代政治哲学   ー自然・主権・行政』(ちくま新書)は、とても勉強になりました。著者の國分功一郎さんは、今この国のなかで最も注目されている哲学者の一人でもあるので、今日の記事ではこのを紹介したいと思います。 まず、このは近代政治哲学の入門書として、とても効率のよい学習ツールになっています。ジャン・ボダンからホッブズをへて、スピノザ、ロックからルソーへ……。これら近代の思想家たちは、私たちが生きているこの民主主義社会のフォーマットについて、根的なところから考えた人たちです。政治の問題について考えるなら、これらの思想家たちが主張していることに耳を傾けるのは、今の時代においてもとても役に立つことであるといえます。 その点からすると、何といっても、思想家一人につきたった30ページほどでわかりや

    書評:國分功一郎『近代政治哲学 ー自然・主権・行政』について - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/09/24
    この盛り上がりの中で、今が見直す良い機会なんでしょうね。
  • 不朽の名曲、『LOVEマシーン』   ー連休のおわりに - イデアの昼と夜

    今日で連休も終わりです。ここまで来たら、最後の日もつんく♂さんに捧げることにします。締めくくりとしては、これしかないでしょう。一定以上の年齢の方なら誰でも覚えているであろうモーニング娘。のあの名曲、『LOVEマシーン』です! つんく♂さんがモーニング娘。のメンバーたちとともに、怒涛の快進撃を開始するきっかけになったのが、この曲です。それ以前の『抱いてHOLD ON ME』なども一定の人気は博していましたが、モーニング娘。が国民的アイドルにのし上がっていったのは、やはりこの『LOVEマシーン』が持っていた起爆力が大きいでしょう。その後のモーニング娘。が驚異的な勢いでつぎつぎにヒット曲を飛ばしつづけたところを見ると、つんく♂さんは、この曲を作りあげることによって何か根源的なインスピレーションを掴んだように思われます。さて、さっそくこの曲の分析に入ってみることにします。 イントロの踊りですが、モ

    不朽の名曲、『LOVEマシーン』   ー連休のおわりに - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/09/24
    どうしたらこんな考察が浮かぶのか…おもしろいwちなみに僕は当時市井紗耶香が狂ったように好きでした
  • たまには、自分だけの場所を踏みこえたところで   ー言論の未来についての考察のおわりに - イデアの昼と夜

    ゆっくりと進んでいる変化であるために、しばしば見落としてしまいがちですが、この国のマルチチュードはこの数十年のあいだに、とても大きな変化を遂げつつあります。確かに、これからのちの日は、多くの問題に向きあってゆかなければならないことでしょう。たとえば、他の国にくらべて労働時間がすこし長すぎること。年金が破綻の危機を迎えつつあること。そもそも、日という国のかたちを、これからどのようにデザインしてゆけばいいのかということ……。 けれども、私たちは、そうした数多くのトピックについて、色々な場所で、今よりももっと活発に議論がなされる未来を思い描くことができるのではないでしょうか。これから先の子供たちに今の時代以上の豊かさを与えることは、難しいかもしれません。けれども、パブリックな問題について誰もがもっと自由に話しあえる言論の場を用意しつつ、社会のかたちを多くの人にとって望ましいものに変えて手わた

    たまには、自分だけの場所を踏みこえたところで   ー言論の未来についての考察のおわりに - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/09/19
    小学生くらいからもっと言論の場があってもいいんだろうなあ。怖いけど。
  • NewsPicksから見えてくる、ジャーナリズムの近未来 - イデアの昼と夜

    前回の記事ではブログ文化について論じてみましたが、次はジャーナリズムの世界に目を移してみることにしましょう。私たちはこの領域においても、「サペーレ・アウデ!」の声が響きわたっているのを聞くことになります。 突然ですが、これまでにニュースアプリを利用したことはおありでしょうか?ニュースアプリをスマートフォンなどにダウンロードすると、ウェブ上で公開されている無数の記事の中から、読む記事をとても効率よく選びとることができるようになります。アプリのほうから利用者の関心に沿った記事を紹介してくれたり、人気のある記事を、まるで雑誌の目次のようにして見やすく並べてくれたりなど、細かな仕様はアプリごとに異なっていますが、利用者の心をそそる記事のもとにまで気軽に連れていってくれるニュースアプリの利用者の数は、近年ことに増加の一途をたどりつつあります。 アプリを開きさえすれば読みたい記事を好きなだけ紹介してく

    NewsPicksから見えてくる、ジャーナリズムの近未来 - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/09/11
    当事者意識を持たせたり自分のコミュニティ感覚を持たせるアプリが強くなるだろうなあ
  • サペーレ・アウデ!   ーカント『啓蒙とは何か』からのスタート - イデアの昼と夜

    言論の世界についてこれから考えてゆくうえで、まずは進んでゆくべき方向をしっかりと見据えておくことにしましょう。今日の記事では、ドイツの哲学者であるイマヌエル・カントが1784年に発表した、『啓蒙とは何か』から出発して論じてみたいと思います。200年以上も昔の文章であるとはいえ、この短いテキストのうちには、あらゆる時代の言論にとって役立つことが書かれています。2015年の日の状況について考えるさいにも、きっとコンパスの役割を立派に果たしてくれるはずです。 啓蒙という言葉については、私たちの日常のボキャブラリーからはいささか遠くなっていますが、実はとても大切なものです。この言葉の原語は、ドイツ語ではAufklärungですが、英語ではEnlightenmentになります。Lightという言葉が入っていることからもわかるように、啓蒙とは、世界をかがやく光によって照らし出してゆくことを意味します

    サペーレ・アウデ!   ーカント『啓蒙とは何か』からのスタート - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/09/09
    自分もブログで語りたいけど専門外だから躊躇してるっていうこと多いわ
  • メトニミーとストロベリーな新生活   ーメンソレータムカンナちゃんの分析のおわりに - イデアの昼と夜

    この動画に三日間もお世話になるとは、思いませんでした。残りの部分の分析については、簡潔に済ませることにしましょう。やはり個人的には、0:17に見られるような、お茶目な媚びの要素がこのCMにおける環奈ちゃんの魅力の核となっているように感じられます。すでに少しだけ書きましたが、媚びもここまで徹底されるとなると、逆に突きぬけるようにして魅力に転化してしまいます。このことは何も環奈ちゃんにかぎったことではなく、それこそがおそらく、アイドルたるものに求められる魔術のエッセンスなのでしょう。個人の家に留守をねらって侵入するなら、それはただの空き巣になってしまいます。一方、難攻不落の要塞に押しいってみせるならば、その人はもはやルパン三世です! リップベビーフルーツ「メンソレータムカンナ」編(Web版) 最後に注目したいのは、後半の歌詞についてです。 「ぷるぷるの唇で  ストロベリーな  恋がしたい♫ ぷ

    メトニミーとストロベリーな新生活   ーメンソレータムカンナちゃんの分析のおわりに - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/09/06
    もうかんなちゃんの唇から目が離せないわいろんな意味でw
  • 唇がゼロ記号になる瞬間   ーCMが織りなす意味作用の宇宙 - イデアの昼と夜

    環奈ちゃんが繰りひろげるメンソレータムカンナちゃんの世界を、引きつづき探ってみたいと思います。この短い30秒のなかに、ひとつの意味の宇宙があります。橋環奈ちゃんのこの動画について論じるにあたっては、記号学的分析について学ぶという、またとない口実……いえ、目的があるわけですから、躊躇することはありません!まるでひとつの芸術作品であるかのようにして、このCMを読みといてゆくことにしましょう。 19世紀アメリカが生みだした知の巨人であるチャールズ・サンダース・パースが、記号論(semiotics)の領域を切りひらいて以降、人類は、映像や音のエレメントを言葉と同じような記号システムとして利用する方法をますます洗練させてきました。この状況の流れは、映画やCM、音楽のPVの登場によって加速しましたが、近年、プロのみならず、You Tubeなどを介してクリエイティブな一般人たちがこの流れに参加する

    唇がゼロ記号になる瞬間   ーCMが織りなす意味作用の宇宙 - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/09/05
    たった2秒の中にそんな深い意味があるとはw
  • CMから学ぶ記号学   ー橋本環奈ちゃんとリップクリーム - イデアの昼と夜

    芸術と倫理についての探求がひと段落したので、今日は気楽な話題でひと休みすることにします。 「千年に一人の逸材」といわれて芸能界に登場した橋環奈ちゃんですが、僕はこれまで、冷静に事態を静観しつづけてきたつもりでした。はたして、そんなに簡単に千年などとという言葉を口にしてしまっていいものだろうか。この子のうちに、何かがあることは間違いないだろう。しかし、これほどまでに騒がれていることのうちには、この子をこれから芸能界のうちにプロデュースしていこうという意志が、あまりにも露骨に透けて見えていはしまいか。 しかし、最近目にしたとあるツイートがきっかけで、そんな疑念を打ちやぶりかねないCMを発見してしまいました。「リップベビーフルーツ、メンソレータムカンナ篇。」これは、メンソレータムのマスコットキャラクターの衣装に扮した環奈ちゃんが、軽快に歌って踊りながら色つきリップクリームを宣伝するという、きわ

    CMから学ぶ記号学   ー橋本環奈ちゃんとリップクリーム - イデアの昼と夜
    kimigayoderakkusu
    kimigayoderakkusu 2015/09/04
    続きが気になって仕方がないw
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