“戦う哲学者“として知られる中島義道さん。『私の嫌いな10の人びと』『働くことがイヤな人のための本』(新潮文庫)をはじめ多くの著書には、現代社会で当たり前とされていること、常識・美徳、素晴らしいとされていることなどを真っ向から問い、人間の本質と照らし合わせた批評が多く綴られています。 ——中島さんはコロナ禍をどう過ごしていましたか? 中島義道(以下、中島) 普通に過ごしていました。私は現代の人たちについて、ほとんど興味がないんです。私の場合は「哲学」ですから「遊ぶ」とか「イベント」とかがなくなっても特に支障をきたすことがない。もともと人混みが嫌いだし、野球、相撲、音楽会とかああいうものは今の100分の1くらいで良いと思っているくらいなので。 「哲学」を学ぶ人は割と変わった人が多くて、中には引きこもりみたいな人もいるんだけど、そういう人にとっては良いなとも思いました。哲学を学んでいる青年から
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