たいていの企業は、自社の製品をあまり打ち切りたがらない。 だがMicrosoftは違う。少なくとも、Internet Explorer(IE)6に関しては。次第に時代遅れになっているこのブラウザがヴァンパイアだとすれば、Microsoftはその心臓に杭を打ち込もうと全力を尽くすヴァン・ヘルシングだ。少なくともMicrosoftの目には、IE6はヴァンパイアのようなものに見えているだろう。年月を重ね、危険を秘め、不思議なことに死ねない存在に。 もっとも、杭の代わりに、Microsoftは「The Internet Explorer 6 Countdown」というWebサイトを武器にしている。同社はこのサイトで実質的に、IE6の利用をやめるよう呼びかけている。米国ではIE6を使っている人の割合は非常に小さい(2.9%)が、中国(34.5%)、日本(10.3%)などではまだかなりのシェアがある。