日本マクドナルドでは、東日本大震災を機に在宅勤務制度を利用する社員が急増している。2011年6月末時点で、震災前と比べて利用者は1.5倍の約300人になった。本社勤務する社員の6割が、少なくとも週に1~2回は在宅勤務を利用している。今夏の電力不足への懸念を受け、同社は本社の電力使用量を従来よりも25%削減する目標を掲げている。在宅勤務は目標達成に向けた施策の1つと位置づけている。 対象は、管理職を含めて本社に勤務する約500人のうち、自宅では業務を進めづらい一部の部門を除く全員。「自宅にインターネットの接続環境が整っている」「机やいすといった備品がそろっている」などの条件を満たせば、同制度を利用できる。自宅での作業環境を整えるために購入した備品などの費用は、原則として会社が負担する。 社員は在宅勤務の利用を申請すると、まず2~3時間のオリエンテーションを受ける。そこで在宅勤務をするうえでの