富士写真フイルムとコダックがこのほど、「銀塩写真事業は続ける」とする告知をWebサイトに相次いで掲載した。 コニカミノルタホールディングスが同事業からの撤退を表明し(関連記事参照)、フィルム世界大手のAgfaPhotoは破産を申請(関連記事参照)。銀塩フィルム・印画紙の行く末に不安を抱く愛好家も多いが、富士写は「写真文化を守り育てることが使命」だとし、コダックは「市場に需要がある限り」同事業を継続するという。 急速なデジタル化の普及で銀塩フィルム・印画紙を取り巻く環境は厳しい。両社とも事業の再考に迫られてはいるが、富士写は「銀塩は保存性・低廉な価格・取扱いの手軽さと現像プリントインフラが整備されている点などでデジタルに勝る優位さもあり、写真の原点とも言える」とし、「銀塩を中心とした感材写真事業を継続し、写真文化の発展を目指す」とした。 コダックは、デジタル化への対応を進める一方で、昨年には
