ホームに漂う香りに誘われ、つい足が向く駅構内のそば屋。各駅で味が違うのも魅力だが、最近は昔ながらの店が消え、画一化が進んでいるという。大きな転換期にある首都圏の「駅そば」事情とは――。 【写真】JR立川駅の「奥多摩そば」。もうすぐすべてのホームから、なじみの店名が消えるという 昨年11月、東京のJR立川駅のホームで長く親しまれてきた「奥多摩そば」の看板が消え、近隣の駅と同じ「清流そば」に変わった。店の運営は2年前からJR東日本系列の日本レストランエンタプライズ(NRE)が担当。同社の方針で立川駅にあった4店のうち2店の名前がすでに変わり、残りも新年度中には切り替わる。 「奥多摩そば」は地元の弁当店が開店。戦後まもなくから続く濃厚な汁と、がんもどきや玉子が載った名物「おでんそば」が評判だったが、経営者が高齢で撤退した。「清流そば」でも名物メニューは残ったが、麺やつゆは変わったという。通勤
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