チョップは撃った側のダメージが大きい割に当たった側のダメージが少ないというトンデモない技だ。 しかもパンチなどと違い、振りかぶるモーションが大きいため、相手に攻撃が読まれやすい。 更に攻撃している姿が格好悪いという致命的なデメリットもある。 こんなデメリットだらけの技が実戦で使われるわけがない。 チョップを考案した人間はとんだお間抜け野郎に違いない。
ずっとダメ人間に憧れていた。 小さい頃からずっと、学校に適応することや友達を作ることが苦手だった。世間の普通から外れて飄々と生きているようなアウトローな人に憧れがあって、中島らもの本などをよく読んでいた。らもさんの本にはどこか変で普通の社会には適応できないけれど魅力的な人たちがたくさん描かれていて、僕もこんな感じで生きていけないだろうか、と思った。 学校は苦手だったけど学校を辞めるほどの勢いがあるわけでもなく、何となく周りに合わせて生きていた僕は、とりあえず大学に進学し、なんとなく就職をしたのだけど、やはりうまく適応できずに仕事は3年ほどで辞め、ニートを名乗って東京へと出てきた。 東京にはふらふらとしている変な奴がいっぱいいて、なんとなくネットで遊んでいるうちにいろんな人間に会うことができた。 それはそれで楽しかったのだけど、いろいろな人に会ううちに思ったのは「自分はそんなにダメではないか
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