エレベーターに乗って地上と宇宙を行ったり来たり――。こんな夢のように壮大な構想を、ゼネコンの大林組(東京)が20日、2050年に実現させる、と発表した。 鋼鉄の20倍以上の強度を持つ炭素繊維「カーボンナノチューブ」のケーブルを伝い、30人乗りのかごが、高度3万6000キロのターミナル駅まで1週間かけて向かう計画という。 「宇宙エレベーター」はSF小説に描かれてきたが、1990年代にカーボンナノチューブが発見され、同社は建設可能と判断した。米航空宇宙局(NASA)なども研究を進めている。 今回のエレベーターのケーブルの全長は、月までの約4分の1にあたる9万6000キロ。根元を地上の発着場に固定し、地球の自転の遠心力で飛び出さないよう頂点をおもりで押さえる。一方、ターミナル駅には実験施設や居住スペースを整備し、かごは時速200キロで片道7・5日かけて地上とを往復。駅周辺で太陽光発電を行い、地上
宇宙航空研究開発機構は15日、金星探査機「あかつき」の主エンジンの第2回試験噴射を14日に行った結果、1回目と同様に想定の9分の1程度の推進力しか出なかったと発表した。 同機構は2015年以降に金星周回軌道への投入を目指している。主エンジンの代わりに小型の姿勢制御エンジンを使って投入する場合、金星からかなり離れた楕円(だえん)軌道を回ることになり、予定した観測は十分できなくなるという。
「此処(ここ)より下に家を建てるな」――。 東日本巨大地震で沿岸部が津波にのみこまれた岩手県宮古市にあって、重茂半島東端の姉吉地区(12世帯約40人)では全ての家屋が被害を免れた。1933年の昭和三陸大津波の後、海抜約60メートルの場所に建てられた石碑の警告を守り、坂の上で暮らしてきた住民たちは、改めて先人の教えに感謝していた。 「高き住居は児孫(じそん)の和楽(わらく) 想(おも)へ惨禍の大津浪(おおつなみ)」 本州最東端の●ヶ埼(とどがさき)灯台から南西約2キロ、姉吉漁港から延びる急坂に立つ石碑に刻まれた言葉だ。結びで「此処より――」と戒めている。(●は魚へんに毛) 地区は1896年の明治、1933年の昭和と2度の三陸大津波に襲われ、生存者がそれぞれ2人と4人という壊滅的な被害を受けた。昭和大津波の直後、住民らが石碑を建立。その後は全ての住民が石碑より高い場所で暮らすようになった。 地
釜石湾(右手前)を守るため築かれていた防波堤(点線部分)は、大津波で破壊された=読売機から、米山要撮影 太平洋沿岸を襲った大津波は、世界有数の規模を誇る三陸海岸の防波堤を軒並み破壊した。 早稲田大学の柴山知也教授(海岸工学)が19日午後、本社機で上空から視察し、岩手・釜石湾入り口の「世界最深」の防波堤を破壊した津波について、「時速1000キロ・メートルで飛行中のジャンボジェット250機分以上の運動量があった」と試算した。 釜石湾の入り口に南北からせり出した防波堤は、全長約2キロ・メートル。地震前は海上に高さ約8メートル、厚さ約20メートルでそびえ、港湾を守っていた。しかし上空から見ると、北側の防波堤は約800メートルにわたり大きく崩落し、かろうじて残った部分が海面に虫食い状に残っていた。海面に出た部分には、残ったコンクリートブロックが様々な方を向いて崩れた姿をさらしていた。 防波堤は、最深
「時間がな~い」――。春から一人暮らしを始めた人たちの中には、毎朝、バタバタと出かけている人も多いかもしれません。でも待って、朝ごはんは一日の活力源。忙しくても食べようよ! お湯で溶かすだけで、栄養たっぷりの味噌(みそ)汁に変身。そんな魔法の玉を紹介します。味噌に、だしになるかつお節、いりこなどを煎(い)って粉にして混ぜ、ころころと丸めたものです。ちょっとあぶれば、香ばしさが出ます。昔からある常備食で、祖先の知恵が詰まった「ファストフード」と言えます。 子どものころ、味噌汁の香りで目を覚ましたことがありませんか? たくさんのうまみや香りの成分が含まれ、食欲を増進させてくれるからです。大豆たんぱく質、ビタミンB群、ビタミンE、イソフラボンなどの栄養分や、たくさんの酵素を含み、160もの乳酸菌や酵母菌も働いているそうです。 6月は「食育月間」で、毎月19日は「食育の日」。今年のテーマは「みんな
【ジュネーブ=金子亨】世界的に感染が広がる新型インフルエンザは、鳥、人、豚由来の4種のウイルスが交雑した極めて珍しい型で、今のところ、感染しても比較的軽症で済む「弱毒性」であるとの見方が強まっている。 世界保健機関(WHO)緊急委員会の委員で、国立感染症研究所の田代真人インフルエンザウイルス研究センター長が28日、ジュネーブで記者会見し、明らかにした。 米疾病対策センター(CDC)の分析で、ウイルスは、鳥および北米とユーラシア大陸の豚にそれぞれ伝わる型と人の香港型が交雑した「新型」と判明したという。人には免疫がほとんどないが、「強毒性」鳥インフルエンザと異なり、重篤な全身感染を起こす遺伝子が欠ける。田代氏は、季節性インフルエンザ同様、呼吸器感染にとどまり、「大流行してもそれほど大きな健康被害は出ないのではないか」との見解を示した。 田代氏はまた、新型インフルエンザの警戒レベルについて、「二
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く