マレーシア国営マレー鉄道がシンガポール独立後も保有していた鉄道用地のシンガポールへの返還が完了し、両国は交換用地の再開発に共同で取りかかろうとしている。また、2018年までに両国を結ぶ高速鉄道が開通する予定だ。懸案の鉄道用地問題が解決したことで、両国の協力関係は一段と深まりそうだ。 ◆高速鉄道が開通 シンガポールのチャンネル・ニュース・アジアなどによると、同国のシャンムガム外相兼法相とマレーシアのモハメド首相府相は6月27日、マレーシアの行政都市プトラジャヤでマレー鉄道の用地返還とシンガポールによる代替用地提供に関する協力文書に署名した。シンガポール国内を縦断するマレー鉄道の路線(約26キロ)は6月末までに廃止され、終着駅はシンガポール南端のタンジョンパガー駅から、マレーシアと国境を接するシンガポール北部のウッドランズ駅に移された。 同駅は英領マラヤ時代の1932年に開業した。シンガポール