小型無人飛行機(ドローン)を悪用したテロへの対策として、警視庁は全国で初めて捕獲用のドローンを導入し、12月中旬から運用を始める。来年3月までに機動隊の全10隊に1台ずつ配備する予定。 警備部によると、六つの回転翼を持つ捕獲用ドローンは、取り付けた縦3メートル、横2メートルの網で不審なドローンを空中で絡め取る。官邸や国会議事堂、皇居などの重要施設を警備する部隊にまず1台を配備する。10日に施行された改正航空法で定めた飛行禁止区域で、操縦者が警告に応じない場合に飛ばす。 首相官邸の屋上でドローンが見つかった今年4月の事件を受け、警視庁はドローンでドローンを捕獲する方法を検討。様々な実験を繰り返し、網で絡め取れば、落下して通行人らに直撃する危険性も低いと判断した。機動隊員数十人が10月から操縦訓練を積んでいる。警備部幹部は「爆発物を積んだドローンによるテロの可能性もある。最悪の状態を想定しつつ