6月19日、東証マザーズに上場したメルカリ。時価総額は初日の終値ベースで7100億円を超えた。2013年7月のサービス開始からわずか5年。なぜメルカリだけが突き抜けたのか。山田進太郎CEOの取材を続ける井上理氏が「3つのこだわり」から分析する――。(前編、全2回) 上場3日後、「ほっとした」 「気分ですか。まあ、上場日まで何があるかわかりませんでしたし、ほっとはしましたけどね。(株価で)評価いただいたのは、身の引き締まる思いです。社内の雰囲気は……来期に向けた幹部合宿をしたりと、会社にいなかったので、正直、よくわかりません(笑)」 上場セレモニーから3日後の6月22日、東京・六本木ヒルズのメルカリ本社。ロビーは電通やグーグルといった大企業から贈られた胡蝶蘭などの花で埋め尽くされており、祝賀ムードが漂う。しかし、そこで対面した会長兼CEOの山田進太郎に“浮かれた”様子はない。 山田の言う「幹
人手不足が深刻な物流業界、それに逆行するように、早朝、夜間に1時間単位で、荷物を配達してくれるサービスがある。しかも、手がけたのは物流企業ではない。ソフトバンクの社内ベンチャーで誕生した「Scatch!」(スキャッチ)だ。 ユーザーはドライバーの位置をマップで見ることができ、配達時間を細かく把握、結果的に待ち時間を減らすことができる。ドライバーにとっても、配送先の在宅率が高まり、ストレス軽減につながる。早朝、夜間に仕事ができるため、副業ドライバーも出てきているという。 IT企業に勤める女性、Aさん(41)のある日の使い方はこうだ。 金曜日午後11時から午前0時、クリーニングの宅配を受け取ろうと、家路に付く。「帰り道でコンビニに寄る時間あるかな」。寄り道をしたいが、「ドライバーさんが来ていたら、申し訳ない」と宅配の時間が気になる。 そこでAさんは、スマホを取り出し、宅配ドライバーの位置をマッ
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