2019年2月某日、松本健太郎氏よりTwitterのDMが届く。 「一緒にデータサイエンスの本を書きませんか?」 私はすぐに理解した「ドッキリだな」と。 これは書籍「未来IT図解 これからのデータサイエンスビジネス」が、発売されるまでの軌跡である。 なにより松本氏は策士である。 世が世ならカルタゴを率いて、第二次ポエニ戦争でローマを苦しめているような策士だ。 過去に私を「新刊を献本します」というエサで呼び寄せて、その場でインタビューをセッティングして、ITmediaの連載記事にしてしまう策士である(私はノーギャラだったが、献本がギャラ代わりらしい)。 3億光年譲ってドッキリでなかったとしても、ゴーストライターの依頼だと思っていたし、書籍が発売されるまで疑っていたのも事実である。 だが策士松本氏は出版社の名前を出して安心させる。 なんとインプレスグループのMdN社であり、シリーズ化されている