電子書籍だからこそ可能なAmazonの戦略津田: ありますと(笑)。それによって日本の出版業界というのはAmazonとどのような付き合い方をしているのでしょうか? 平田: 価格の値付けに関しては出版社によって違います。ホールセールモデルとエージェンシーモデルの違いというのがあるのですが、紙の本というのはどこで買っても同じ値段です。ところがこれが家電となると、ヨドバシカメラでは〇円、ビックカメラでは△円というようにオープン価格になりますよね。同様に、電子書籍も価格が変わるものであり、紙とは異なり再販制度の対象ではないと見なされています。値段をつける側がプラットフォームを使った際に、出版社が決める価格がエージェンシーモデル、対して価格決定権をプラットフォーム側(ストア側)にゆだねるのがホールセールモデルです。 津田: 大手出版社がkindleに参入するときに、割とホールセールが多かったんだけど