経営者とのしての理念とともに自身のマネジメントの実践に関する信条をコンパクトにまとめた内容となっている。シンプルだがそれ故に考えさせられる。 この本を手に取ると「あれ、薄い」となると思う。実際物理的にはそうなのだがこの3倍もあるような本を読むよりはよほど役に立つと思われる。 理由としてはあまたあるマネジメントのあるあると一切取り払って必要最小限の内容に収めたこと、その切り取ったことにより何が大事かという価値観があらわになっていること、何よりも当人の通常なら隠しておきたいと思われるようなことまで吐露されておりリアルであることにあると思。 「他者に任せる」のが真髄の本であるが、読者にも役割を与える分の責任を取らせるということなのだろうか、気が抜けない。内容についても笑える箇所がいくつもあり、関西人はやはり侮れないなと改めて思った。