2012年8月23日 安全地帯の家族、最前線の施設スタッフ 認知症の高齢者。家族ではもうケアしきれないということで老人施設に入所になった。施設で徘徊してまわり、転倒が一日に30回と非常に多い。頭を打って大きな血腫をつくったこともあり、このままの状況は危ない。ということで、施設スタッフと息子に連れられて受診となった。 施設では、夜間は数十名の入所者をスタッフ2名でケアする。そんな中で、頻繁に徘徊し、何度となく転倒されては他の入所者まで手がまわらない。転倒した高齢者に一人で対応することはできない。立ち上がらせるのも一苦労で、ケガがないかのチェックも見落としがないように気をつかう。現実的な方法として、体をベッドに結ぶ拘束か、鎮静効果のある薬を使うかが最善と思われた。しかし、拘束は法律や施設の方針があるのでできない。となると、残る方法は薬による鎮静しかなく、医師としても投薬を勧めた。ところが、付