ヘイトデモを受けて会見する日本クルド文化協会チョーラク事務局長(一水会のXより) 文◉木村三浩 クルド人は「問題」か 「クルド人問題」が騒がしい。埼玉県の川口市や蕨市など県南部に住むクルド人について、危険な車両運転、ゴミの放置、公園やコンビニ前でのたむろなどの迷惑行為によって地域社会に脅威を与えているとして、SNSを中心に批判が巻き起こっている。 昨年7月4日夜、クルド人男性同士の争いで、一方が運ばれた川口市立医療センターに双方の仲間が集結。約100人といわれる人々が路上で大騒動を起こし、逮捕者も出た。 たしかに衝撃的な事件であり、これがきっかけでネット上の“脅威論”がさらに勢いを増すこととなった。 そうして現在も「クルド人問題」という言葉がメディアやSNSに踊っている。 しかし、それには2つの意味がある。 ひとつは、今、一部の人々が焚き付けている“脅威論”、すなわち「在日クルド人の問題」
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