モシノセ・カイ(仮名)ちゃんの話をします。 クルハス・ヤミ(仮名)さんと縁が切れて一月と経たないうちに、私があらたに縁を結んだのがカイちゃんで、彼女もいろいろと思い出深い女性だからです。 とはいえ。 カイちゃんの話をするのは難しくてなんかいろいろ長くなっちゃってまして、けっこう困ってます。 ええと、いつものことながらこの話も、諸々の事情をかんがみまして、だいぶ事実を改変しております。 フィクションと思ってお読みください。 あなたが実際に似た話を知っているとしても、それはおそらく偶然の一致であり、この話とは無関係です。 スリーピング・ドールガール カイちゃんは一歳下の女の子です。現在私はかなりイイトシになってしまってますから、既にカイちゃんは女の子ではないわけなんですが、出会った当時はまだ十八歳でしたから、いまだに心の中では、彼女は女の子のままなんです。 肩までのストレートヘアはサラサラでつ