JR東海は25日、新幹線の乗車券・特急券(計1万360円分)を偽造したとして、新幹線の男性運転士(31)を解雇し、発表した。9月4日に詐欺未遂罪で東京地検に起訴されていた。 発表によると、元運転士は8月14日、私用で名古屋駅から新幹線に乗車し、品川駅で降車。改札で「券を持ち帰りたい」として、駅職員に使用済みのスタンプを押すよう求め、改札を通ろうとした。職員が不自然な印字に気づいて偽造が発覚。翌15日に、警視庁高輪署が詐欺未遂容疑で逮捕した。名古屋駅では、入場券で改札を通っていた。 元運転士は、2007年5月から09年9月まで駅員として勤めていた品川駅から、乗車券の原紙を不正に自宅へ持ち帰り、プリンターで印字して偽造。裏面の磁気データは入っていなかった。原紙は通常、駅事務室などの施錠された場所で管理されているという。 元運転士は、警視庁の調べに「不正は今回が初めて」と供述したという。同社は「