研究で使われた脳からの信号を無線で送信する機器。スイス連邦工科大学ローザンヌ校提供(撮影日不明)。(c)AFP/EPFL 【11月10日 AFP】脳からの信号を無線で送信する最新機器を使った実験で、脊髄を損傷したサル2匹のまひ状態の脚を再び動かすことに成功した。研究論文が9日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。 スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の研究者らが率いる国際研究チームが開発した「神経機能代替インターフェース」と呼ばれるこの埋め込み型機器は、人のまひ症状の改善策として近く試験が実施される可能性がある。 ローザンヌの大学病院で神経外科医を務めるジョスリーヌ・ブロック(Jocelyne Bloch)氏は、EPFLから発表されたプレスリリースで「脳と脊柱をつなぐこのインターフェースを通じて、完全まひの患者が脚を動かせるようになることを、初めてイメージすることができる