※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。 こんにちは、結城浩です。 「文章を書く心がけ」のコーナーでは、文章を書くときに心がけたほうがよいことをピックアップしてご紹介します。 今回は「完全な文章は書けない」という話をしましょう。 ●自分の気持ちと文章のずれ実は先日、私は家内のメール文を代筆することになりました。所属しているお友達グループに対して、家内がちょっぴりオフィシャルなメールを書く必要があったからです。 「あなた、文章書く仕事をしてるんだからお願いね」 という顧客(?)からの依頼を受けて「よっしゃ」と腕まくりをして、ぱたぱたメールを書きました。15分ほどで書き上げて「できたよ」と家内に渡します。自分としては「あら、もうできたの!さすがね!」という家内の反応をひそかに期待していました。 しかし、メールを一読して家内が言ったのは、 「…何だか、私の書いた文章じゃないみたい。