山内:前回、Z会タブレットによって、継続率の向上や質問数の増加といった効果があったとうかがいました。ちなみに、サービスの価格は紙と比べてどの程度違ったのですか? 草郷:同じ価格です。タブレットを付けても、サービスそのものの価格は変えませんでした。タブレットは、2013年は無償で配布しました。 山内:それは、ずいぶん大盤振る舞いですね。先を見据えて、実験的な色彩があったということでしょうか。 草郷:それもありましたし、実は従来のビジネスモデルでは、教材や答案の物流費用が結構掛かっていたんです。タブレットがあれば、教材をPDFで送ったり、答案を画像で返却したりしますから、その費用が掛からなくなります。これによって、それほど収支が悪化しない形でやれると見込んでいました。 山内:システム開発費も上手に抑えられていますよね。答案を写真に撮って送るという部分は、当時Z会タブレットのニュースを見たときか
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