國學院大學は11月4日に創立120周年を迎えた。これを記念した学術事業の一環として同大が今年4月に開講した「渋谷学」は、多様な顔を持ち、日々変化し続ける街・渋谷を“科学”するもの。「渋谷学」の試みは2001年にスタートした研究会を母体としている。民俗学や歴史学、経済学などの教員が集まり、渋谷区や東急電鉄など行政と一般企業の関係者を交えて渋谷についての研究が進められていた。4月にスタートした「渋谷学」は学生だけでなく、一般の聴講を受け付けており、広く市民に開放するユニークな講座だけあって、現在、主婦や年配者、ベンチャー企業経営者、広告代理店、出版業まで他に例を見ないほどに幅広い年代、業種業態から聴講者が参加している。渋谷に拠点を置く同大学が中心となって、渋谷の情報を集積し発信することは、大学の個性を明確に打ち出すことにもつながっている。「渋谷学」は来年度も開講が予定されている。 國學院大學