スーパーやコンビニの酒類コーナーでは、ノンアルコールビールの存在感が増している。国内ビール大手4社は全社この分野で商品を出していて、売り上げも年々伸びている。 サントリービールは、2009年に500万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった市場規模が、16年には約3・5倍の1770万ケースにまで拡大したと推計。今後も増えると見込んでいる。 かつて「甘ったるい」「すぐに飽きる」と言われていた味が、進化しているようだ。各社とも研究や商品開発を重ね、ビールの味に近づけたり、飲みやすくしたりと工夫してきた。 サントリーがノンアルコールビールを月に1回以上飲む1238人にしたアンケートによると、「最近おいしくなった」と思う人の割合は、「そう思う」と「ややそう思う」を合わせて93・3%に達した。担当者は「以前は運転などで『仕方なく』飲む人が多かったが、最近は好んで飲む人も多い」と語る。 商品の幅も広が