現金2800万円を持って家出していた北九州市の男性(96)が28日、愛知県常滑市の中部国際空港で警察官に保護されていたことが分かった。妻(87)とけんかして25日に家出し、家族が捜索願を出していた。男性は、どこかで一人で生活しようと大金を持って旅をしていたという。 県警中部空港署によると、男性は28日午後、中部空港のタクシー乗り場付近に1人でいたところ、航空会社社員から声を掛けられた。男性の行き先がはっきりしなかったため、社員が同署に連絡。署員が事情を聴くと、男性は「いろいろな所へ行こうと思って、お金を持って旅行している途中で、いい場所があったら住むつもりだった」と説明したという。持っていたかばんには1万円札の札束が28束入っていた。家出後に銀行で下ろしたという。男性は連絡を受けた家族に引き渡された。 男性は家出後、沖縄で過ごし、飛行機で中部空港に降りた。次は飛行機で北海道や東京へ向か