もう3年近くも前の話になるのだけど結婚式と結婚披露宴というものをやったのだけれど、当時の僕は今の僕よりもいくらか偏屈なやつだったが更に遡ること数年前の僕よりはいくらか話のわかるやつだったので、二十歳もそこそこの頃は「結婚式なんぞ誰が挙げてやるものか」と考えていたが結婚式をいざやろうとなったその頃には「いいよいいよ、君が大事にしたい結婚式ならできる限り良いものにしたいね、君のしたいようにできるよう頑張ろう」というスタンスであった。しかし、その後に続く言葉があって、それは、「ただし、その分、俺の葬式だけは絶対に俺の好きにさせてもらうけどな」であった。 葬式なんぞしみったれてるのも馬鹿馬鹿しいので馬鹿馬鹿しけりゃ馬鹿馬鹿しいほどなお良い。案はいくつかある。 例えば、ムービーを流す、読経を終えていよいよ出棺というところでムービーを流す。目の色も肌の色も違う色々な国の子どもの顔のアップが次々に映し出