新しくインストールしたデバイス・ドライバやアプリケーションなどの問題のため、システムが起動しなくなったり、設定などがおかしくなることがある。このような場合、従来のWindows OSではセーフモードで起動して、トラブルシューティングをすることがあった。 Windows 8やWindows Server 2012でもセーフモードは用意されている。しかし、起動時に[F8]キーを押すという方法は、このキー入力を受け付ける時間が短すぎたり、タイミングが分かりづらかったりして、あまり簡単ではない。 また、これらの新しいOSではシステムをいちいち完全に再起動するのではなく、なるべく休止状態を活用して再起動時間を短縮するという機能も追加されている。このような状態のシステムでは、[F8]キーを押しても、セーフモードではブートできない。 Windows 8やWindows Server 2012ではセーフモ
ネットワークのトラブル・シューティングでは、パケットをキャプチャして解析すれば素早く問題を解決することができる。 ネットワークに関するトラブルが発生した場合、トラブル・シューティングの方法にはさまざまな手段がある。だが、最も確実で素早く原因を特定し、対策を行うことができる手法としては、ネットワーク・ケーブル上を流れるパケットをキャプチャしてそれを解析するという方法があげられるだろう。例えば通信ができなくなった2台のコンピュータ間の通信をキャプチャすれば、その原因が、(どちらかの事情による)タイムアウト待ちなのか、それとも接続要求が相手側から拒否されているのか、もしくはまったく異なる相手と通信しようとしているのか、などが簡単に分かるからだ。通信の内容も細かく調べることができるので、相手に渡そうとしているデータや応答の内容が不正であるなども直ちに分かるだろう。 だがネットワークをキャプチャする
第10回 Oracle VM VirtualBoxを使う(後):仮想PCで学ぶ「体当たり」Windowsシステム管理(3/3 ページ) スナップショットの操作 仮想マシンを使って実験や検証などを行う場合、何度も同じ環境を再現したり、実験結果をリセット/ロールバックして、別の構成やオプションを試したりすることが少なくない。このような頻繁な環境の構築/再現/試行などに欠かせないのが、スナップショットの機能である。Virtual PC 2007やWindows Virtual PCなどでは、単一のポイントに戻す「復元」機能しか利用できなかったが、Hyper-Vや(VMware Playerの上位製品版である)VMware Workstationなどでは、より高機能な「スナップショット」機能を持っている。VirtualBoxでもこのスナップショット機能が利用できるため、Hyper-Vのようなサーバ
[基礎解説] Windowsの互換性テクノロジの仕組み(前編) ―― アプリケーションの互換性を支えるシステムとは ―― 1.互換性問題が生じるワケ 佐藤 芳樹 2010/06/17 マイクロソフトによれば、2009年9月から提供の始まったWindows 7は、2010年5月時点で国内の企業5000社以上に販売され、世界的にはこれまでで最も早いペースで販売が伸びているという(同社のプレスリリース「Windows 7法人向け販売が堅調に推移、企業内導入が本格化」)。Windows XPの延長サポート終了(2014年4月)までに移行すべく、いまも多くの企業がWindows 7の導入を検討していることだろう。 しかし移行に当たっては、現在のWindows XPクライアントで稼働中の業務アプリケーションが、Windows 7でも正常に利用できるのか、という点が気掛かりだ。過去にも、Windows
dism /onlineコマンドでOSコンポーネントを管理する dismコマンドは、もともとは展開用のOSイメージ・ファイル(WIMファイル)を管理するためのコマンドである。だが/onlineオプションを付けて実行すると、OSイメージではなく、現在実行中のOS(つまりこのコマンドを実行している自分自身)を対象として動作する。管理者としてコマンド・プロンプトを起動し、dism /?を実行するとヘルプが表示される。 C:\>dism /? …ヘルプの表示 展開イメージのサービスと管理ツール バージョン: 6.1.7600.16385 DISM.exe [DISMオプション] {WIMコマンド} [<WIM引数>] DISM.exe {/Image:<オフラインイメージへのパス> | /Online} [DISMオプション] {サービスコマンド} [<サービス引数>] ……(中略)…… C:\>
ディスクやパーティションをコマンドラインツールで操作したい! Windows OSでディスクのパーティションを操作する場合、[コンピューターの管理]ツールにある[記憶域]-[ディスクの管理]か、[スタート]ボタンを右クリックして表示されるクイックアクセスメニューから起動できる「ディスクの管理」ツール(diskmgmt.msc)を使うのが一般的だろう。 しかし、こうしたGUIのツールが使えないこともある。Windows OSを正常に起動できない場合などに利用する「回復環境」やWindows PE、Windows ServerのServer Coreインストールはその代表例だ(リモートからdiskmgmt.mscで接続できなくはないが、事前にリモート管理を許可するなどの準備が必要である)。 またGUIだと、パーティション作成とフォーマットといった一連の処理を自動化しにくいという難点もある。 こ
対象OS:Windows XP/Windows Vista/Windows 7/Windows Server 2003/Windows Server 2008/Windows Server 2008 R2 解説 コンピュータ・システムやハードディスクを破棄したり、人に譲渡したりする場合は、内部のデータを完全に消去しておかなければならないことは、改めていうまでもないだろう。中古で購入したシステムやディスクの中に、重要な(社内の機密)情報や顧客情報などが残っていて、それらが悪用されたり、インターネットなどで公開されたりするという事件もたびたび起こっているからだ。 このような事態が発生するそもそもの原因は、ディスクの内容を「完全に消去」することが簡単なようで、実はそうではないからであろう。ファイルやフォルダをごみ箱にドロップして、ごみ箱を空にしたり、ディスクのパーティションを削除したりするだけで
解説 セキュリティ修正プログラムの適用失敗やディスク・エラーなどにより、システム・ファイルの不整合や損傷が起きることがある。また誤ってシステム・ファイルを移動してしまったり、削除してしまったりすることもある。システム・ファイルが損傷すると、システムが不安定になり、ブルースクリーンが発生するなどの深刻な事態に陥ることもある。 Windows 2000以降のWindows OSには、Windowsファイル保護(WFP:Windows File Protection)」と呼ばれる、保護対象のシステム・ファイルに不整合や破損が起きた場合、自動的に修復する機能が実装されている。この機能により、一般のアプリケーションがシステム・ファイルの変更を行えないようにもなっている。これは、一般のアプリケーションが、システム・ファイルを上書きして、システムやほかのアプリケーションに影響を与えるのを防止するためだ。
メモリの使用量を調べる方法はいくつかある。その時点でのメモリの使用量だけを表示したいのなら、freeコマンドがいいだろう。 $ free total used free shared buffers cached Mem: 255128 63880 191248 0 6412 45580 -/+ buffers/cache: 11888 243240 Swap: 136512 0 136512$ procinfo Linux 2.4.5-3 (support@kernel) (gcc 2.95.3 20010315 ) #1 1CPU [pc01] Memory: Total Used Free Shared Buff
サーバヘルスチェック ダウンサーバーにユーザーリクエストを割り振らない この3回の連載では、ロードバランサの仕組みを分かりやすく解説しています。第1回「パケットフローから負荷分散の基本を理解する〜NAT/コネクションテーブル/MAT〜」では、ロードバランサの本質的動作をNAT(Network Address Translation)/MAT(MAC Address Translation)時のパケットフローやコネクションテーブルなどを取りあげて解説しました。 続く今回の第2回では、サーバヘルスチェックとサーバ接続維持についてご紹介します。サーバヘルスチェックは、正常に応答を返さないサーバにユーザーリクエストを割り振らないようにロードバランサが常時行っている作業です。また、サーバ接続維持機能はクレジットカード決済やアンケート受け付けなど、クライアントからの入力を受け付けるサイトではロードバラ
サーバ負荷分散の基本構成と動作 負荷分散装置(ロードバランサ)のニーズは現在も高まる一方です。従来はWebサーバのみを主な対象としていましたが、現在ではルータ#1/アプリケーションサーバ/メールサーバ/SIPサーバ/ファイアウォール/VPNゲートウェイ/ウイルスゲートウェイ/IDSなど、多種多様の機器やプロトコルが負荷分散の対象となっています。それに応じてロードバランサも現在では非常に多機能となっていますが、本連載では、全3回に渡ってアプリケーションベースではなく、ネットワークベースの技術、基本となるパケットフローやサーバヘルスチェック、接続維持などの動作について紹介します。また、パフォーマンス測定についてもお話ししましょう。 #1 ルータはレイヤ3でインターネット回線のマルチホーミングとして機能する(=複数のWAN回線を接続して、同時に通信させることで負荷分散し、必要な帯域を確保するし、
まずは、スイッチング・ハブの基本機能を知ろう:スイッチング・ハブ導入の勘どころ(前編)(2/2 ページ)
2009/06/01 グーグルが発表した新しいコミュニケーションプラットフォームの「Google Wave」が大きな反響を呼んでいる。技術的な詳細がかなり明らかにされているので、何が可能かはだいたい予想ができそうだが(だからこそ発表時に会場を埋めていた4000人あまりの聴衆は興奮のあまり立ち上がって喝采を送ったのだが)、誰も想像できなかったようなキラーアプリケーションが登場するのかどうか、あるいはWave自体がキラーアプリケーションなのか、それはまだ誰にも分からない。 レポート記事(【詳報】Google Waveとは何なのか?)への反響を見ると、さまざまな疑問を感じている人がいる。そこでここでは、直接Waveのプロジェクトリーダーに話を聞いたり、別セッションで開発チームが行った説明、およびオンラインドキュメントから読み取れたことなど、いくつか追加情報をまとめたい。ちなみに、Google I
*Sysinternalsから提供されていたnewsid.exeツールのような、ディスクイメージをコピーしてからSIDを強制的に変更するツールを使って環境を複製する方法は推奨されていません(現在ではnewsid.exeツールの配布は停止されています)。SIDの重複に関する問題やその背景については、TIPS「環境の複製にはnewsidではなくsysprepを利用する」を参照してください。 多数のクライアントコンピュータを導入展開したり、仮想マシン(Virtual PC 2004やVirtual Server 2005)上でOSを展開・実行するには、マスターとなるOSのディスクイメージを作成しておき、それを元にインストール作業を行うとよい。 (市販の)ディスクコピーツールを使ってインストール済みのディスクイメージを複製すれば(仮想マシンの場合は単なるファイルコピーでよい)、コンピュータ名の変更
MySQLの常識を知りセットアップしてJSPからDB操作:Webアプリの常識をJSPとStrutsで身につける(8)(1/4 ページ) 本連載は、JSP/サーブレット+StrutsのWebアプリケーション開発を通じて、Java言語以外(PHPやASP.NET、Ruby on Railsなど)の開発にも通用するWebアプリケーション全般の広い知識・常識を身に付けるための連載です 「データベース操作」ぐらいできるよね? 本連載も今回で第8回となります。前回の「Webアプリ開発の常識、バリデーションとテンプレート」までMVCモデルの“View”の部分の常識が大体理解できたかと思います。 今回からはMVCモデルの“Model”の部分に踏み込み、昨今のアプリケーション開発において「必須」ともいえるデータベース(以下、DB)との連携と、その仕組みを、実際に連携したサンプルアプリケーションを作りながら詳
ネットブックで動く軽量Linuxディストリ大全(後編) ~ ネットブック専用にサーバ用、よりどりみどり ~ 小型で廉価な「ネットブック」が人気を集めています。日本では少数派ですが、ワールドワイドで見ると価格を抑えるためにLinux、それもさくさく動作する軽量なLinuxディストリビューションを搭載して出荷されるケースが多いようです。その特徴をご紹介します。皆さんもお手元のネットブックで試してみませんか?(編集局) Shin.鶴長 2009/2/25 前編では、3Dデスクトップなどの付加機能をそぎ、ネットブックでの利用に最適化した「軽量Linuxディストリビューション」のうち主要なものを紹介しました。後編では、特定のネットブックに特化したものやサーバ用など、さらにいくつかのユニークなディストリビューションを紹介します。 ネットブック専用Linuxディストリビューション 軽量Linuxディスト
・外部からの接続パケットは基本的にすべて破棄 ・内部からの接続パケットは基本的にすべて破棄 ・ループバックアドレスに関してはすべて許可 ・メンテナンスホストからのping、メンテナンスホストへのpingを許可 ・メンテナンスホストからのssh(TCP 22)を許可 ・サーバからメンテナンスホストへのsshは許可しない サーバに接続する端末をメンテナンスホストとして固定して、そこからのssh接続のみを許可するようにします。ssh以外に、運用上サーバの死活を監視する目的でpingコマンドを使用する可能性があるため、ICMPを許可します。 テンプレート1の内容を説明します。適宜、以下のリンクでリストを表示させるかテンプレートをダウンロードしてください。 テンプレート1の解説 3、4行目でメンテナンスホスト(trusthost)とサーバ(myhost)のIPアドレスを指定します。これらの値は何度も
連載目次 わたしたちはコンピュータの奴隷じゃない! Windows PCを使っていて、あるいはWindowsサーバを管理していて、「何で人間様が、こんなこまごまとした作業を繰り返し、何度も何度もやらないといけないの?」と思うことはないだろうか。例えばこういう作業はどうだろう。 「My Documentsフォルダ内にある2005年に作成されたファイルのうち、最近1カ月更新してないテキスト・ファイルの中身を確認したいので、それらのファイルの1行目を抜き出して1つのテキスト・ファイルにする」 これを手作業でやろうと思うと大変だ。まずエクスプローラでMy Documentsを開き、詳細表示モードにし、作成日時と更新日時をにらめっこしながら該当するファイルを選び、メモ帳で開いて1行目をコピーし、もう1つメモ帳を立ち上げてそれを貼り付け……、という操作を複数のファイルで繰り返す。フォルダが階層化されて
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