JR東日本が交通系ICカード「Suica(スイカ)」の乗降履歴などのデータを利用者に説明せずに販売していた問題で、同社は3日、社内に専門家らによる有識者会議を設け、データの販売や周知のあり方を再検討すると発表した。結論が出るまで、データ販売を一時凍結するという。 同社は、Suicaの2011年2月〜今年6月のデータを、市場調査用として日立製作所にすでに販売しているが、これも日立製作所が抹消したという。 利用者からの不安や批判を受け、JR東日本は今月25日まで、自らのデータを販売対象から除外する申し出を募っていた。希望者は1日までに約3万9千人に上ったという。Suicaの総発行枚数は約4400万枚。 JR東日本の冨田哲郎社長は3日の定例記者会見で「事前に十分なご説明や周知が不足し、お客様にご迷惑、ご心配をおかけしたことをおわびしたい」と陳謝。今月25日以降、再開する予定だったデータの販