2000年代中頃にArduinoが登場してからオープンソースハードウェアや開発用のマイコンボードは一つの市場として成立する規模になり、マイコンを搭載して自由にプログラミングできるハードウェアを作るスタートアップが生まれた。2017年に誕生した「M5Stack」は日本でもファンの多い液晶モニタ付きモジュールだ。 開発したのはジミー・ライ(Jimmy Lai)。電力会社でエンジニアとして働いたのちに起業した。M5Stackはスイッチサイエンスを通じて国内でも販売され、発売早々に日本のユーザーコミュニティは100人を超え、日々さまざまな「作ってみた」ツイートが投稿されるなどMakerたちに強烈な支持を受けている。M5Stack誕生までの経緯と日本でのヒットの理由、そして今後について中国・深センにある彼らのオフィスで伺った。 M5Stackは54×54×17mmの小型モジュールだ。本体にはバッテリ