徹底したコストカットにより低価格な運賃を実現しているLCC(格安航空会社)。先ごろ全日空の格安航空事業「ピーチ」も発表され、台頭が目覚ましい。一方、従来のフルサービス航空会社が起死回生の手段として注力しているのが、ビジネスクラスとエコノミークラスの中間に位置するプレミアムエコノミークラスだ。これは、狭くて混雑したエコノミークラスでは休めないが、長引く不況による経費の削減でビジネスクラスの利用は控えたいというビジネスマンのニーズに応えたもの。エコノミークラスと比較すると、シートの前後間隔が広かったり、リクライニングの角度が大きくなるなど、ゆとりあるスペースを確保できるのが特徴で、欧米などの長距離路線を中心に導入されている。 ひと口にプレミアムエコノミークラスといっても、サービス内容はさまざまだ。例えばデルタ航空がこの夏に日本路線への導入を予定しているプレミアムエコノミークラスは、機内食などの