よく,データベースの運用に関する相談の中では,バックアップと可用性(アベイラビリティ)を混同してい場合がある。データベースは,ある瞬間のデータを保存することが目的である。障害が発生した際に保存したデータを再現することにより,復元をおこなう。 可用性は,障害対策として,できるだけ止めずにデータベースを運用することを目的としている。もし,止める場合にも最小限の時間で,復旧することを目的としている。 障害が発生した場合に,速やかに復旧することは,非常に重要なことである。そのため,「レプリケーションやクラスタリングを使用すれば万全」と考えるのは,間違いである。もし,レプリケーションやクラスタリング自身に障害が発生すれば,必ずバックアップデータによって,復旧する必要がある。 また,誤ったデータベース更新を実行した場合,レプリケーションやクラスタリングは,すべてのサーバーが即座に更新を実行する。そのた