5日午前の東京株式市場は前日の米株式相場の下落を嫌った売りが先行したことで、日経平均株価は反落し8000円台を割り込で終わった。 日経平均株価の午前の終値は前日終値比66円88銭安の7972円06銭。東証1部全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は0.96ポイント安の791.82。 前日の米ニューヨーク株式市場は主要企業の業績悪化懸念から売りが優勢となり、ダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落し、8000ドルを割り込んだ。 東京市場でも米経済の先行き懸念が改めて強まり、朝方から自動車や精密など輸出関連株を中心に売りが拡大。前日の日経平均が213円高と急騰していたこともあり、医薬品や通信など内需関連の主力株を中心に利益確定売りが出た。 売り一巡後は、中国経済の回復期待などから海運や鉄鋼など、資源関連株に買い戻しが入って下げ渋った。市場では「しばらくは不安定な相場展開が続く」(大手証券)